ホンダの新型N-VANは価格帯が127万円〜180万円で、グレードによって新車価格は全然違います。なので、購入するとなるとグレード選びでかなり悩むのではないでしょうか。とくに
- どのエンジンがいいのか?
-660ccNA
-660ccターボ - NA車を買うならどちらにすべきか?
-L・Honda SENSING
-+STYLE FUN・Honda SENSING
この辺りが悩みどころだと思います。また、欲しいグレードがあったとしても
価格が高いから安いグレードに…
とモヤモヤしてしまう人もいると思います。実は私もそんな一人で、N-VANのグレード・価格の違いを見比べてすごく悩んでいました。ですが走りや燃費、価格、装備や4WDなど一つ一つ比較した結果、
N-VANではこれが買いだ!
と思える、おすすめグレードが見えてきたので紹介したいと思います。
また、グレード選びでは売れているグレードも参考になると思うので、人気グレードのランキングも合わせて紹介していきます。
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下位と上位グレードの価格差は40万円!?
まずは新型N-VANの価格表です。
N-VAN(2WD) | |
グレード | 価格 |
G・Honda SENSING [CVT] |
127万円 |
L・Honda SENSING [CVT] |
134万円 |
+STYLE FUN・Honda SENSING [CVT] |
156万円 |
+STYLE FUN・ターボ・Honda SENSING [CVT] |
167万円 |
+STYLE COOL Honda SENSING [CVT] |
156万円 |
+STYLE COOL・ターボ Honda SENSING [CVT] |
167万円 |
1※ターボ車以外に6MTの設定有(CVTと同じ価格)
2※4WD車は約11〜13万円高
下位グレードと最上位グレードの価格差は約40万円。
安いグレードなら費用は抑えられますが、装備がしょぼくて後から
「あの装備がほしかった・・・」
ということはよくあります。
逆に高いグレードを選んでしまい
「割高だな・・・」
なんて感じることも。なので、各グレードの特徴はしっかりチェックして後悔のないようにすべきですね。
新型N-VANで売れているグレードはどれ?ランキングを発表!
新型N-VANの価格や装備以外に、実際に売れているグレードもグレード選びでは参考にしたいところ。
そこで、私が実際の販売データから調べた、実際に売れているグレードのランキングを発表したいと思います。
調査した台数は322台。少ないように感じますが、傾向を見るには十分な数字です。
ホンダ新型N-VANで売れているのは+STYLE FUN
グレードランキングの発表です。
順位 | グレード | 販売台数 | 割合 |
1位 | +STYLE FUN Honda SENSING |
116台 | 36% |
2位 | L・Honda SENSING | 113台 | 35% |
3位 | +STYLE COOL Honda SENSING |
48台 | 15% |
4位 | +STYLE FUN・ターボ Honda SENSING |
29台 | 9% |
5位 | +STYLE COOL・ターボ Honda SENSING |
13台 | 4% |
6位 | G・Honda SENSING | 3台 | 1% |
売れているのは+STYLE FUN。2位のLとはわずか3台の差しかないので、どちらを選ぶかで迷う人は多いようです。
エンジン別で見るとNA車が約9割、ターボ車が約1割という結果に。ターボを割高と考えている人が多いので、NA車に人気が集中しているようです。
新型N-VANはNAとターボのどちらを選ぶべき?
私が最初に悩んだのはNAとターボどちらにするかです。これを決めるのに走りや燃費、価格、装備を比較してみました。
NA車は運転しやすい点が魅力。ターボは加速がパワフル
まずは、私が実際にNA車とターボ車に乗って、それぞれどう感じたのか紹介したいと思います。
NAは運転がしやすい
最初に試乗したのはNA車のN-VANです。
NAでは
「登り坂などでも十分に加速してくれるのか?」
ということが気になっていました。
実際に走ってみると、峠の登り坂でもしっかり加速をしてくれます。荷物を100kgのせても問題なし。
ですが、追い越し車線で前の車を抜くには時間がかかるので、完全にストレスがないとはいえません。
この他には3点ほど気づいたことがあります。
1つ目はコーナリングです。背の高さを感じさせず、ロールが抑えられていました。街中の交差点を曲がる時や、峠のカーブでも安定して曲がってくれます。軽バンながら運転するのに安心感があって、扱いやすいですね。
2つ目は足回り。硬めの足回りながら、一般道では左右に揺さぶられることはありませんでした。突き上げも抑えられていたんですが、路面の状況が荒れた路面ではガタガタとした突き上げ感はありますね。
3つ目は静粛性。乗用車と比べても遜色がないほど静かでした。ライバルの軽バンでは終始うるさい感じですが、N-VANの静粛性は優秀。ただし、高速合流時などのエンジン回転数が高くなる時は少しうるさくなります。
気になりそうな人は、この辺りをしっかりチェックした方が良いでしょうね。
ターボは加速がパワフル
次に試乗したのはターボ車。ターボでは
「ターボの加速はパワフルなのか?」
「静粛性はNAと比べてどうなのか?」
ということが気になっていました。
実際に走らせてみると、めちゃくちゃパワフルに加速してくれました。100kg近い荷物を積んでいても、軽くアクセルを踏むだけでパワーが出る印象。NA車では苦しかった高速道路での追い抜きも、ターボなら楽にこなしてくれました。
ターボでその他に気になったのは3点。
1つ目はコーナリングです。NA車より少しロールは大きくなる印象でした。車体重量がNAより少し重くなるので、それが影響してるのでしょう。
2つ目は足回り。ほとんどNA車と変わらない硬めの乗り心地です。ですが、凸凹を通過した時の揺れは少しターボの方が大きく感じます。
3つ目は静粛性。NAと同様に、ターボも乗用車並の優れた静かさを体感できました。また、NAとは違ってアクセルを少し踏むだけでほとんどの場面は済むので、その分静かに感じるシーンは多かったですね。
総合的にはNA車の方が良い
チェック項目 | 660ccNA | 660ccターボ |
加速感 | △ | ◯ |
コーナーの安定感 | ◯ | △ |
静粛性 | ◯ | ◯ |
走りを比べるためにNA、ターボそれぞれ乗り比べてみて私が
良いと思ったのはNA車
です。
決め手は運転のしやすさです。
乗り比べてみるとNA車の加速はターボに劣るものの、長距離以外ではストレスを感じることはありません。さらにコーナリングが安定していて、乗用車から軽バンに乗り換えるにも安心して運転できます。
ターボ車はパワフルな加速力があって、高速の追い抜きも楽々です。しかし、N-VANで長距離ドライブすることはあまりなさそうなので、そのパワーを使う機会はなかなかありません。
静粛性はエンジン回転数を上げなければ、NAとターボどちらも静かです。そのため、大差はないと感じました。
実燃費はNA車の方が0.6km/L良い
続いて燃料費にどれぐらいの差があるのか比較してみました。
燃費 | NA(CVT・2WD) | ターボ(CVT・2WD) |
カタログ燃費 [JC08] |
23.8km/L | 23.6km/L |
実燃費(平均) | 14.8km/L | 14.2km/L |
燃費達成率(平均) | 62.1% | 60.1% |
NAの方が0.6km/L実燃費が良いです。10年乗ることを考えると、約3.5万円NAの方が燃料費は安く済みます。
車両本体の価格差が約11万円であることを考えると、ターボが元を取ることはできないようです。
NA車は価格が安い点が魅力。ターボとの装備の差はない
新車価格と装備の比較です。装備の推定費用はNA車を基準として算出してみました。
<本体価格の差>
グレード | 価格 |
+STYLE FUN Honda SENSING [CVT・2WD] |
156万円 |
+STYLE FUN・ターボ Honda SENSING [CVT・2WD] |
167万円 |
差額: | 11万円 |
<装備の差額(推定)>
装備 | +STYLE FUN [CVT・2WD] |
+STYLE FUN・ターボ [CVT・2WD] |
Honda SENSING | ◯ | ◯ |
スマートキー | ◯ | ◯ |
12インチスチール ホイール |
フルホイールキャップ (2トーン) |
フルホイールキャップ (2トーン) |
推定費用: | – | ±0万円 |
NAとターボの装備を比べて見ましたが、全くの同じ。どちらにもHonda SEINSINGはついてきますし、エクステリアや内装の装備も変わりません。
トータルコストの安いNAを選ぶ方が良さそう
いろいろ比べたので、比較結果をまとめてみました。
比較項目 | NA | ターボ |
走り | ◯ | ◯ |
燃費 | ◯ | △ |
価格 | ◯ | △ |
装備 | ◯ | ◯ |
どちらも良いところはありますが、
買いなのはNA車
だと思います。
決め手はトータルのコストです。
長く乗るならコストが安く済む方を選びたいですね。ターボだとNAよりも燃費が悪いので、燃料費がかかってしまいます。それに本体価格は11万円もの差があるので、トータルコストが高くなってしまいます。
また、走りはターボの方がパワーがあって良いんですが、長距離ドライブをあまりしない私にはNAでも十分そうです。
装備についてはNAとターボどちらも同じで、問題はありませんでした。
こう考えると、トータルコストが安いNA車一択だなぁと思いますね。
購入候補はLと+STYLE FUN
私が購入候補として選んだのはLと+STYLE FUNです。
その理由は3つあります。
予算200万円で購入できる
私が新車を購入するのに出せる予算は200万円。NA車の全てのグレードは諸費用込みでも予算に収まりそうです。
グレード | 総額 | 予算内 |
G・Honda SENSING [CVT・2WD] <ハイルーフ> |
157万円 | ◯ |
L・Honda SENSING [CVT・2WD] <ハイルーフ> |
164万円 | ◯ |
+STYLE FUN Honda SENSING [CVT・2WD]<ハイルーフ> |
186万円 | ◯ |
+STYLE COOL Honda SENSING [CVT・2WD]<ロールーフ> |
186万円 | ◯ |
ちなみに同じ200万円だと、ハイゼットキャディーやエブリィが購入可能。しかし、走行性能の高さや、安全装備が充実していることを考えるとN-VANの方が断然いいと思いますね。
Gは装備がショボすぎるから購入対象から外した
N-VANは全グレードHonda SENSINGが標準装備で、安全装備に違いはありません。
しかし、Gはあまりにも装備がショボすぎて購入後に不満だらけになりそうです。
装備内容 | G | L |
セキュリティ アラーム |
– | ◯ |
ナビ装着用 スペシャルパッケージ |
– | ●(1※) |
車速連動オート ドアロック |
– | ◯ |
シート表皮 | トリコット | ジャージー |
フロントシート アームレスト |
– | ◯ |
電動格納式リモコン カラードドアミラー |
– | ◯ |
12インチ スチールホイール |
センター キャップ |
フルホイール キャップ |
一つ上のグレードLと比べてみたところ、このくらい装備がついていません。特になくて困るのは電動格納式リモコンドアミラー。これがついてないと、いちいち手でドアミラーを折りたたむことになってしまいます。
その他にもいかにも商用車のような装備内容で、自家用車としては使うには気が引けそうでした。
背の低いロールーフよりもハイルーフ
装備内容 | +STYLE FUN | +STYLE COOL |
ルーフ形状 | ハイルーフ | ロールーフ |
12インチスチール ホイール |
フルホイール キャップ (2トーン) |
フルホイール キャップ |
ヘッドライト | LED | ハロゲン |
テールゲート スポイラー |
– | ◯ |
少しオシャレなグレードの+STYLE FUNとCOOLは顔つきが若干違うものの、装備差はこの3点くらいしかありません。
唯一大きく違うのはボディのルーフ形状。+STYLE FUNは背の高いハイルーフ、+STYLE COOLは背の低いロールーフです。
使用用途や好みの問題ですが、私はできるだけ多くものを積みたいので、背の低い+STYLE COOLは候補外としました。
駆動方式は燃費のよい2WDを選択
N-VANの駆動方式は2WDと4WD。
項目 | N-VAN[+STYLE FUN] | |
駆動方式 | 2WD | 4WD |
車体重量 | 960kg | 1,010kg |
燃費[JC08] | 23.8km/L | 21.2km/L |
タンク容量[L] | 27L | 25L |
価格差: | – | +約13万円 |
2WDと4WDの主な違いはこの4点。雪道などでの発進を考えると4WDの方がよいのは間違いありません。
しかし4WDは、50kg車体重量が重くなってしまうためコーナーのロールは大きくなりやすいですし、燃費も悪くなってしまいます。
なので、差額13万円を出して「4WDじゃないと冬が困る!」という人以外は2WDがおすすめです。
違いはどこ?N-VANのLと+STYLE FUNを徹底比較
購入候補はL・Honda SENSINGと+STYLE FUN・Honda SENSING。
価格の高い+STYLE FUNの方が装備は充実してそうですが、実際に買うなら少しでも安く買いたいところです。
そこで、
- 外装
- 快適装備・安全装備
- 内装
この3点をオプション含めて比較し、価格が安いLでも満足できそうかチェックしてみました。
Lの外装だと不満に思う
外装装備 | L | +STYLE FUN |
カラー バリエーション |
2色 | 7色 |
ヘッドライト | ハロゲン | 専用LED |
LEDフォグライト | – | ◯ |
+STYLE専用 フロントバンパー |
– | ◯ |
ポップアップ機構付 ガラス(スライドドア) |
– | ◯ |
IRカット<遮熱>/ スーパーUVカット フロントドアガラス |
高熱線吸収+ UVカット |
◯ |
IRカット<遮熱>/ UVカット機能付 フロントウインドウガラス |
UVカット | ◯ |
12インチ スチールホイール |
フルホイール キャップ |
フルホイール キャップ (2トーン) |
+STYLE FUNは専用フロントバンパーや丸目のLEDヘッドライトが装備されていて、商用車とは思えない程オシャレです。カラーも7色から選べます。
一方でLはノーマルバンパーになり、ヘッドライトはハロゲンタイプ。カラーも2色しか選べないので、野暮ったい雰囲気は否めません。
+STYLE FUNの方が断然惹かれるので、Lだと不満に感じそうです。
Lの快適装備だと不便に感じる
主な快適・安全装備の違いは5点。
快適・安全装備 | L | +STYLE FUN |
Honda SENSING | ◯ | ◯ |
ナビ装着用 スペシャルパッケージ |
●(1※) | ●(1※) |
フロント2スピーカー (運転席側+助手席側) |
運転席側のみ (2※) |
◯ |
スマートキーシステム | キーレス エントリー |
◯ |
プッシュエンジンスタート/ ストップスイッチ |
– | ◯ |
チルトステアリング | – | ◯ |
1※オプション設定
2※ナビ装着用パッケージを装着した場合、助手席側も装備される
多くの装備の違いはありますが、Honda SENSINGはどちらにもついてくるので安全装備は大差がありません。
しかし快適装備の中で、スマートキーとチルトステアリングはないと不便そうです。スマートキーは、いちいち取り出さなくてもエンジンをスタートできたりドアロックできるので、かなり便利。
チルトステアリングはハンドルの角度を調節できるので、運転手にピッタリな姿勢に合わせることが可能になるんです。地味な機能ですが、ポジションが合わないと疲れやすい原因にもなりますからね。
なので、Lの快適装備だと不便に感じそうです。
Lと+STYLE FUNの内装装備は大差なし
主な内装装備の違いは5点。
内装装備 | L | +STYLE FUN |
シート表皮 | ジャージー | ジャージー |
リアシートピロー | ●(1※) | ◯ |
クロームメッキ セレクトレバー/ インナードアハンドル |
– | ◯ |
フロントドア アッパーライニング |
– | ◯ |
オーナメントパネル (ピアノブラック調) |
– | ◯ |
1※オプション設定
小物類の追加が目立ちますが、内装の雰囲気は大差がありません。シート表皮も全く同じ。
しいて言えば、リアシートピローがあれば後部座席に乗る人もリラックスできます。ただし、これはLにもオプションで追加可能です。それに、N-VANで後部座席を多く利用しないなら困ることもないでしょう。
なので、Lの内装装備でも満足できそうです。
N-VANでおすすめグレードは+STYLE FUN
総合評価 | L Honda SENSING |
+STYLE FUN Honda SENSING |
外装装備 | △ | ◯ |
快適・安全装備 | △ | ◯ |
内装装備 | ◯ | ◯ |
N-VANのLと+STYLE FUNの装備を比較した結果、Lだと不満が残りそうです。
Lでも内装装備に大差はありません。ですが
- +STYLE専用フロントバンパー(外装装備)
- +STYLE FUN専用LEDヘッドライト(外装装備)
- スマートキーシステム(快適装備)
- チルトステアリング(快適装備)
このあたりはLにオプション設定されていないため、装着が不可能。これら全てが欲しいなら+STYLE FUNを選んだ方が良いと思います。欲しい装備が全部手に入りますし、安く済みますからね。
しかし、簡素な装備でいいのであればLを選んだ方が費用を抑えられます。
私の場合は外装装備や快適装備に欲しいものが多いので、最初から+STYLE FUNを選んだ方が安く済みそうです。
新型N-VANを安く買うには?
ホンダ新型N-VANを安く買おうと思うと、重要になってくるのは値引きです。
ただ、値引きについてはちょっと気を付けてほしいことがあります。それは…
値引き交渉でディーラーに騙されている人が多い
ということです。
この記事を見てくれた人には絶対騙されてほしくないので、実際にN-VANを購入した人がどうやって騙されずに値引き交渉したのか、次の記事でチェックしてみてください。
⇒ホンダ新型N-VANの値引き体験談をレポート。値引き相場や限界はいくら?