マツダCX-8。燃費はWLTCモードで11.6km/L〜15.8km/Lです。
しかし、実燃費がそんなにでることはほぼありません。その理由はWLTCモードが
実際の道路で走って計測しているわけではないからです。
燃費で知りたいのはそんな当てにならない数字ではなく、
- CX-8の実燃費
(2.5Lガソリン、2.5Lガソリンターボ、2.2Lディーゼルターボ) - ライバル車との実燃費比較
(ランドクルーザープラド、ハリアーハイブリッド)
この部分ではないでしょうか。ここではこの2点についてネット情報を中心に詳しく調べてみたので紹介したいと思います。
また、ネット情報は信用ならないところもあるので、自分でも実際に新型CX-8に乗って燃費を計測してみました。
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新型CX-8の実際の燃費を公開!
マツダCX-8の実燃費のデータはe燃費やみんカラの燃費記録を参考に、毎月のデータを記録しました。
記録したデータを
- 平均の実燃費
- 燃費達成率
- 月ごとの実燃費
この3つのポイントで紹介したいと思います。
CX-8の実燃費は平均的な数値
平均実燃費、平均燃費達成率を整理してみました。
燃費 | CX-8 | ||
2.5Lガソリン (2WD) |
2.5Lガソリンターボ (2WD) |
2.2Lディーゼルターボ (2WD) |
|
カタログ燃費 [WLTC] |
12.4km/L | 12.0km/L | 15.8km/L |
実燃費(平均) | 9.5km/L | 9.2km/L | 13.3km/L |
燃費達成率 | 76.6% | 76.6% | 86.2% |
カタログ燃費と実燃費との差は約3〜4km/Lです。
実燃費に大きく関係している燃費達成率は75%程度。これは全車種の平均燃費達成率73.1%(※)と比べて2%程良い数字です。WLTCモードでは燃費達成率がやや高めに出ますが、それを考慮しても
このクラスのSUVでは平均的な数値のようです。
※e燃費の全車種燃費達成率ランキング上位100位の平均
CX-8の各月の実燃費を公開。春秋はよいが、夏冬は悪い
実燃費は季節によってかなり変動すると感じていたので、実燃費と温度の関係をグラフで予測してみました。
ディーゼル車はクーラーやエアコンの使用機会が少ない春や秋は約13km/Lと、年間の平均燃費よりもよくなります。
反対にクーラーやエアコンをたくさん使う冬や夏は燃費が約9km/L程度で、年間の平均燃費より悪いです。
とくに燃費が悪いのが冬の寒い時期。燃費が8km/L台に落ち込みます。これは冬になるとエンジンを温めるのに、暖気運転が行われるからだと思います。
また、2.5Lガソリンと2.5Lガソリンターボも少し低い値で同じような動きをするでしょう。
今日も一日安定した走りをありがとう!!!
山道攻めても動じない足回りは素晴らしい!
cx-8は一昔のハイブリッドより燃費いいんじゃねぇのか? pic.twitter.com/rVWMPjiD8Y— Toshi@マッスル鮮魚店 (@Taki00666927) November 21, 2019
CX-8の実燃費は年間で3.5km/L以上変動する
月ごとの実燃費を詳しく見るため、各月の実燃費グラフを数値で表しました。一部の月は予測となります。
月 | CX-8 | ||
2.5Lガソリン (2WD) |
2.5Lガソリンターボ (2WD) |
2.2Lディーゼルターボ (2WD) |
|
1月 | 7.6km/L | 7.4km/L | 9.8km/L |
2月 | 7.5km/L | 7.3km/L | 9.9km/L |
3月 | 8.6km/L | 8.3km/L | 11.2km/L |
4月 | 11.5km/L | 11.2km/L | 15.0km/L |
5月 | 11.3km/L | 11.0km/L | 14.9km/L |
6月 | 11.1km/L | 10.8km/L | 14.3km/L |
7月 | 8.5km/L | 8.2km/L | 11.0km/L |
8月 | 8.5km/L | 8.3km/L | 11.2km/L |
9月 | 10.6km/L | 10.3km/L | 13.6km/L |
10月 | 11.1km/L | 10.8km/L | 14.2km/L |
11月 | 9.4km/L | 9.2km/L | 12.3km/L |
12月 | 8.6km/L | 8.4km/L | 11.2km/L |
CX-8の実燃費は2月と5月で3.5km/L以上の差がありました。ディーゼル車の場合、2月の燃費達成率は約60%まで低下するので、気温によって燃費は大きく異なるようです。
口コミで実燃費がバラバラなのも気温・季節が関係している
ちなみにCX-8の燃費は、価格com等の口コミでこのように評価されています。
大半は「良い」と言っていますが、2割ほどの人は普通と回答。
燃費は計測した時期が大きく影響することが分かっていて、CX-8のディーゼル車の燃費を1月頃に評価した人は、
「市街地で7km/L。カタログ値と離れすぎ」
と評価し、逆に燃費の良い4月頃に評価した人は
「街中で12km/Lでました。優秀ですね」
と高く評価していました。
CX-8の評価についてはこちらで、詳しく紹介しています。
新型CX-8の口コミ評価については、欠点も含めてこちらで詳しく紹介しています。
⇒欠点はここ!マツダ新型CX-8の口コミ評価・評判
ライバル車(ランドクルーザープラド、ハリアーハイブリッド)との比較
CX-8のライバルといえば、ランドクルーザープラドとハリアーハイブリッドです。新型CX-8の購入を考える際、一緒に検討されるライバル車の燃費も気になったので比較してみました。
ライバル車の中で、CX-8の燃費は2番目によい
平均燃費と達成率を比較した結果です。燃費に関係する要素も合わせて比較しました。
燃費 | CX-8 [2.2Lディーゼル] |
ランドクルーザー プラド [2.8Lディーゼル] |
ハリアー [2.5Lハイブリッド] |
カタログ 燃費 |
15.4km/L [WLTC] |
11.8km/L [JC08] |
21.4km/L [JC08] |
実燃費 (平均) |
11.8km/L | 9.7km/L | 12.6km/L |
燃費達成率 (平均) |
76.6% | 82.0% | 58.7% |
重量 | 1,910kg | 2,210kg | 1,770kg |
駆動方式 | 4WD | ||
エンジン 最大出力 |
190馬力 | 177馬力 | 152馬力 |
モーター 最大出力 |
– | – | フロント:143馬力 リア:68馬力 |
【CX-8】
CX-8の実燃費はハリアーに劣るものの、ディーゼル車の中では1番よいです。また、エンジン出力も高いため、燃費と走りを両立させたいならCX-8がよいかもしれません。
【ランドクルーザープラド】
ランドクルーザープラドの実燃費はライバルの中で1番悪いです。パワーは抑えられていますが、他のライバルより約300kg重い車体が燃費を悪化させている要因でしょう。
【ハリアー】
ハリアーの実燃費は1番よいです。エンジン出力が抑えられている上に、モーターを積極的に使用するトヨタのハイブリッドシステムが効いているのでしょう。また、車重が軽いこともよい燃費に繋がっていると思います。
各月の実燃費はハリアーハイブリッドが一歩リード
各月のデータを比較してもハリアーハイブリッドが一歩リードしています。
CX-8はハリアーよりやや低いところでどの月も推移しているようです。
CX-8のタンク容量は?満タンで何キロ走る?
燃料タンクは72ℓです。
ディーゼルFFの実燃費は約13km/Lなので
単純計算で、72×13=936 km走れることになります。
1回のガソリン給油で936km走れるのであれば、それなりの遠出もできますし、往復50kmの通勤であれば2~3週間に1度ガソリン(軽油)を入れることになります。
検証!実際に市街地、郊外、高速を走ってみた!
CX-8の燃費を調べていると、気になってくるのが
調べた数字は正しいのか?
ということです。e燃費やみんカラのデータではかなり精度が良さそうですが、実際に測ってみないと納得は出来ません。
そこで、今回はCX-8(4WD)に乗って燃費を計測してきました。
実測した時の条件がこれ。かなり実践的なコースを走れたと思います。
[ドライブコース]
市街地:15km。渋滞あり、信号は多め。
高速 :30km。渋滞なし。
郊外 :20km。渋滞なし、信号は少なめ。
[走行条件]
走行日 :2019年12月3日
外気温 :11℃
天候 :曇り
エアコン:25℃(A/CスイッチON)
運転手 :私(35歳)51kg
同乗者 :妻(34歳)46kg
CX-8は市街地だと燃費が伸びない&悪化
今回のスタートは市街地からです。市街地では信号の間隔は約200m毎とかなり短いため、アクセルとブレーキの繰り返しでした。平均速度は20km/h程で燃費は伸びない環境だったと思います。
混雑の酷い市街地を抜けて燃費計を見ると
『7.1km/L』
という表示が。
CX-8のディーゼルエンジンにはアイドリングストップ機能がついていますが、燃費に悪い環境だと改善には限界があるようです。
高速だとCX-8の燃費はかなりよい
市街地を抜けた後は高速へ。高速では渋滞もなく、スムーズに車が流れていました。一定速度で走り続けられたので、燃費が期待できそうな環境です。
あっという間に高速を降り、燃費計に目を移すと
『14.2km/L』
をマーク。(※高速に入った時に燃費計はリセット)
これは平均よりも2km/Lほどよい数値です。
高速では、レーダークルーズコントロール(※)を85km/hに設定して走行しました。そのため無駄な加速をしなかったことが、よい燃費に繋がったのでしょう。
出典:http://www.mazda.co.jp/
※設定した速度で定速走行ができる機能。前走車と一定の距離を保ちながら、追従走行をすることも可能。
CX-8は郊外で走ると燃費が伸びる
高速を降りた後は郊外です。信号は3kmに1つくらいの間隔の上に、交通量も少なかったので順調に走れました。
目的地に到着して燃費計を見てみると
『13.0km/L』
という表示が。(※郊外に入った時に燃費計はリセット)
平均燃費より約1km/Lほどよい数値で、期待通りといった感じです。
郊外では信号にあまり引っかからずに走れたことが、よい燃費を記録できた理由だと思います。
ドライブコース検証まとめ
CX-8の燃費は11.4km/L
今回は高速を中心として総距離65kmを走り、平均燃費は11.4km/Lを記録。ネットに書かれている実燃費とほぼ同じ数値を確認できました。
また、高速や郊外などの定速走行しやすい状況では燃費が良かったので、長距離を走るとさらにCX-8の燃費が伸びることでしょう。
一方、街乗りではカタログ燃費の半分以下という厳しい結果に。ストップ&ゴーが多い環境では燃費の伸びは期待できません。短時間で街中を通過することが、燃費の悪化を抑えられる鍵になると思います。
CX-8の燃費向上させる実験をしてみた
高速は14.2km/Lと燃費がかなり伸びましたが、カタログ燃費との差は1.2km/Lもあります。
私はこの数字では満足できなかったので、帰り道はエアコンOFFで走行してみたんです。
その結果がこれ。
郊外 :13.0km/L→13.7km/L
高速 :14.2km/L→14.9km/L
市街地:7.1km/L→7.5km/L
平均して燃費を約5%アップさせることに成功しました。
やはりエアコンはかなり燃費に影響するようです。季節によって完全にOFFにすることは難しいと思うので、設定温度を少し控えめにするだけでも効果があるのではないでしょうか。
CX-8の軽油代はいくらかかるのか?
CX-8の実際の燃費が分かったので、これを軽油代に換算するとどれくらいになるのか計算してみました。
通勤で使うことを前提として・・・
- 平日1日40km×20日=800km
- 休日1日5km×8日=40km
とし、1ヶ月の走行距離を合計840kmで計算。
軽油の価格は1リットル120円として、1ヶ月、1年間の軽油代を計算してみました。
1ヶ月の軽油代は8,842円!
1ヶ月の軽油代を計算してみると・・・
計算式
{1ヶ月の走行距離(840km)÷平均実燃費(11.4km/L)}×軽油価格(120円)=1ヶ月の軽油代(8,842円)
1年間の軽油代は106,105円!
1年間の軽油代を計算してみると・・・
計算式
1ヶ月の軽油代(8,842円)×12ヶ月=1年の軽油代(106,105円)
となりました。
CX-8の軽油代は平均的なガソリン代よりも年間2,188円高い
国土交通省の発表によると、ガソリン車のJC08モードの平均燃費は19.4km/L。実燃費の平均は公表されていませんが、燃費達成率を70%とすると平均的な実燃費は13.58km/L。
この数字からガソリン代を計算すると、103,917円/年になります。
CX-8の年間の軽油代は106,105円なので、CX-8は平均的なガソリン代よりも年間2,188円高くなるようです。
マツダ新型CX-8を安く買うには?
マツダ新型CX-8を安く購入するには値引きが重要になってきます。ただ、値引きについてはちょっと気を付けてほしいことがあります。それは…
値引き交渉でディーラーに騙されている人が多い
ということです。
この記事を見てくれた人には絶対騙されてほしくないので、実際にCX-8を購入した人がどうやって騙されずに値引き交渉したのか、次の記事でチェックしてみてください。