2020年10月にマイナーチェンジされたスバル新型インプレッサスポーツ。燃費はWLTCモードで12.4km/L〜15.2km/Lです。
ただこれらの数値はあくまでカタログ値なので、実際の燃費がそのとおり出るとは限りません。そこで、インプレッサスポーツの実燃費がどのくらい出るのかは気になるところだと思います。
特に知りたいのは、
- インプレッサスポーツの実際の燃費
(1.6L/2.0Lガソリン、2.0Lマイルドハイブリッド)
- ライバル車(マツダ3[アクセラスポーツ])
との実燃費比較
ではないでしょうか。ここではこの2点についてネット情報を中心に詳しく調べてみたので紹介したいと思います。
また、ネット情報だけではその数字が正しいのかわからないので、自分でも実際にインプレッサスポーツに乗って燃費を計測してみました。
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インプレッサスポーツの実際の燃費を公開!
インプレッサスポーツの実燃費のデータはe燃費やみんカラの燃費記録を参考に、毎月のデータを記録しました。
記録したデータを
- 平均の実燃費
- 燃費達成率
- 月ごとの実燃費
この3つのポイントで紹介したいと思います。
インプレッサスポーツの実燃費は平均以上
平均実燃費、平均燃費達成率を整理してみました。
燃費 | インプレッサスポーツ | ||
2WD・1.6Lガソリン | 2WD・2.0Lガソリン | 4WD・2.0LマイルドHV | |
カタログ燃費 [WLTCモード] |
14.1km/L | 14.0km/L | 15.2km/L |
実燃費(平均) | 12.6km/L | 11.0km/L | 13.9km/L |
燃費達成率(平均) | 89.4% | 78.6% | 91.4% |
※2Lマイルドハイブリッド車は2WDがないため、4WD車となっています
1.6Lガソリン車のカタログ燃費と実際の燃費は1.5km/Lの差で、2Lガソリン車が3km/L、2Lマイルドハイブリッド車が1.3km/Lの差です。
実燃費に大きく関係している燃費達成率では、2Lガソリン車を除いて約90%。これは全車種の平均燃費達成率73.1%(※)と比べて2Lガソリン車は同じくらいですが、1.6Lガソリン車とマイルドハイブリッドは17%程良い数字です。
ただ、この数字はJC08モードでの達成率で、WLTCモードで燃費達成率80%程度であれば平均並。それでも1.6Lガソリン車と2Lマイルドハイブリッド車は10%ほど良いので、このクラスのハッチバックでは優秀な数値といえます。
※e燃費の全車種の燃費達成率ランキング上位100位の平均
インプレッサスポーツの各月の実燃費を公開。春秋は良いが、冬は悪い
季節によって実燃費はかなり変わるなぁと感じていたので、実燃費と温度の関係をグラフで表してみました。
※2Lマイルドハイブリッド車は独自シミュレーション値を利用して算出
1.6Lガソリン車の実燃費を見てみるとクーラーやエアコンの使用機会が少ない春や秋は、約15km/Lと良いです。反対に、クーラーやエアコンをたくさん使う冬や夏は逆に燃費が約12km/Lと悪いです。
特に燃費の悪化が見られるのは冬の寒い時期です。燃費が11km/L台に落ち込みます。これは冬になるとエンジンを温めるため、暖気運転が行われるからのようです。
また、2Lガソリン車は1.6Lガソリン車より1.5km/L程度低いところで推移し、マイルドハイブリッド車は約1km/L高いところで推移するようです。
e燃費に載ってる数値だと俺が乗ってるグレードのインプレッサスポーツの燃費リッター11.3ぐらいになってるけど、あてにならないってことはよくわかった。都市部の街乗りで15前後、高速だと20ぐらいは走ることはわかってるからな。一人乗りではありますけど()
— テール@社畜さんチーム (@chikaya_tail) December 12, 2019
インプレッサスポーツの実燃費は年間で5.1km/L変わる
月ごとの実燃費を詳しく見るため、各月の実燃費グラフを数値で表しました。
月 | インプレッサスポーツ | ||
2WD・1.6Lガソリン | 2WD・2.0Lガソリン | 4WD・2.0LマイルドHV | |
1月 | 10.2km/L | 8.9km/L | 11.2km/L |
2月 | 10.2km/L | 8.9km/L | 11.2km/L |
3月 | 11.3km/L | 9.9km/L | 12.5km/L |
4月 | 15.0km/L | 13.1km/L | 16.5km/L |
5月 | 15.3km/L | 13.3km/L | 16.8km/L |
6月 | 14.5km/L | 12.6km/L | 16.2km/L |
7月 | 11.5km/L | 10.1km/L | 12.5km/L |
8月 | 11.4km/L | 9.9km/L | 12.6km/L |
9月 | 14.0km/L | 12.2km/L | 15.4km/L |
10月 | 14.6km/L | 12.8km/L | 16.0km/L |
11月 | 12.5km/L | 10.9km/L | 14.0km/L |
12月 | 11.5km/L | 10.0km/L | 12.6km/L |
※2Lマイルドハイブリッド車(e-BOXER)は独自シミュレーション値を利用して算出
1.6Lガソリン車を見てみると、インプレッサスポーツの実燃費は1月と5月で5.1km/Lの差がありました。これは気温によって燃費が異なるのでしょう。また、他のエンジンも同じような動きをしています。
ちなみにインプレッサスポーツの燃費は価格com等の口コミでこのように評価されています。
インプレッサスポーツは約4割の人が燃費に満足していますが、6割の人は満足していません。
評価が別れるのは口コミをした人の道路環境や計測した時期が深く関係しています。
例えば、燃費の悪い2月頃に1.6Lガソリン車を評価した人は
「1.6Lは燃費達成率が低い」
と評価し、逆に燃費の良い4月頃評価した人は
「この燃費で十分」
と評価するのでしょう。
インプレッサスポーツの評判についてはこちらで詳しく紹介しています。
ライバル車(マツダ3[アクセラスポーツ])との比較
インプレッサスポーツのライバルと言えばアクセラスポーツです。インプレッサスポーツの購入を考える際、一緒に検討されるライバル車の燃費も気になったので比較してみました。
インプレッサスポーツの実燃費はマツダ3より良い
平均燃費と達成率を比較した結果です。
燃費 | インプレッサスポーツ [1.6Lガソリン・2WD] |
マツダ3(アクセラスポーツ) [1.5Lガソリン・2WD] |
カタログ燃費 [WLTCモード] |
14.1km/L | 16.6km/L |
実燃費(平均) | 12.6km/L | 12.2km/L |
燃費達成率(平均) | 89.4% | 87.1% |
重量 | 1300kg | 1340kg |
エンジン最大出力 | 115馬力 | 111馬力 |
【インプレッサスポーツ】
インプレッサスポーツの実燃費はアクセラより良いです。その理由としてはマツダ3より重量が軽いことが要因でしょう。エンジンのパワーもあるので、走りと燃費を両立させたい人はインプレッサスポーツが良いかもしれません。
【マツダ3】
マツダ3の実燃費はインプレッサスポーツに劣るものの、同じくらいなので優秀です。コンパクトカーの中ではトップクラス。エンジンパワーは抑えられているものの、重量が40kg重くなってしまっているため、インプレッサスポーツほど伸びないのでしょう。
各月の実燃費もインプレッサスポーツはマツダ3より良い
各月の燃費も比較してみました。
平均燃費と同じく、年間通してもインプレッサスポーツの燃費はマツダ3より少し高いところを推移しています。
検証!実際に市街地、郊外、高速を走ってみた!
インプレッサスポーツの燃費を調べていると、気になってくるのが
調べた数字は正しいのか?
ということです。e燃費やみんカラのデータではかなり精度が良さそうですが、実際に測ってみないと納得は出来ません。
そこで、インプレッサスポーツの1.6Lガソリン車に乗って、燃費を計測してきました。
実測した時の条件がこれです。かなり実践的なコースを走れたと思います。
[ドライブコース]
高速 :13km。渋滞なし
市街地:10km。信号が多く、渋滞あり
郊外 :9km。信号少ない、混雑なし
[走行条件]
外気温 :12℃
天候 :曇り
エアコン:25℃(A/CスイッチON)
運転手 :私(34歳)50kg
同乗者 :なし
インプレッサスポーツの高速の燃費はかなり良い
計測は高速道路に入ったところから始めました。高速では、車は少なく、車の流れはとても良かったです。左側の車線を全車速追従機能付クルーズコントロールを利用し、時速90kmほどで走行していました。
途中、大型車を抜くため、何度か追い越しをしましたが、追い越しを除けば燃費に非常に良い走行環境だったと思います。
そんな高速を出る時に、燃費計を見ると、
『15.8km/L』
が表示されていました。
高速走行中は、ルーフスポイラーや水平対向エンジンのおかげなのか風切音やエンジン音も抑えられていて、室内が比較的静かでした。
おそらく、空気抵抗が抑えられていたのだと思います。空気抵抗が少ないことが高速で燃費が伸びた要因の一つでしょう。
インプレッサスポーツは市街地では悪い!
高速を降りすぐの市街地では、信号は多く、全体的にノロノロ運転で走行していました。ストップ&ゴーの繰り返しで燃費には悪かったと思います。
市街地を抜け燃費計を見ると
『9.2km/L』
が表示されていました。(※市街地に入った時に燃費計はリセットしています)
試乗したインプレッサスポーツにはアイドリングストップが付いていたので
市街地でも悪くないだろう・・・
と見ていたのですが、実際は悪いみたいです。
インプレッサスポーツは郊外で走ると燃費が高速より悪い
市街地を抜け郊外に出ると、車の量はそこそこありましたが、渋滞はしていなかったので、スムーズでした。
速度は常に50~60km/hだったので、燃費にはかなり良い状況だったと思います。
目的地に着いた時に燃費を見ると
『13.9km/L』
が表示されていました。
郊外では赤信号に引っかかることが数回程度だったので、発進と停止がかなり抑えられました。そのため無駄な燃料を使わず、郊外で実燃費が伸びた要因でしょうね。
ただ、それでも信号のまったくない高速道路より郊外は実燃費が劣るようです。
インプレッサスポーツの燃費向上させる実験をしてみた
往路では郊外や高速でかなりカタログ燃費に近い数字が出ていました。これを見て
カタログ燃費に近い数字が出るのでは?
と思たので、燃費向上のために帰り道はエアコンOFFで走行してみたんです。
その結果がこれ。
高速 :15.8km/L→16.6km/L
郊外 :13.9km/L→14.6km/L
市街地: 9.2km/L→9.7km/L
平均して燃費を約5%アップしました。
やはりエアコンはかなり燃費に影響するようです。季節によっては完全にOFFにすることは難しいでしょうから、設定温度を少し控えめにするだけでも効果があるのではないでしょうか。
スバル新型インプレッサスポーツではガソリン代がいくらかかるか?
スバル新型インプレッサスポーツの1.6Lガソリン車の実際の燃費が分かったので、これをガソリン代に換算するとどれくらいなるのか計算してみました。
通勤で使うことを前提として・・・
- 平日1日40km×20日=800km
- 休日1日5km×8日=40km
とし、1ヵ月の走行距離を合計840kmで計算しました。
ガソリンの価格は1リットル140円として、1ヶ月、1年間のガソリン代を計算してみました。
1ヶ月のガソリン代は9,046円!
1ヶ月のガソリン代を計算してみると・・・
計算式
{1ヶ月の走行距離(840km)÷平均実燃費(13.0km/L)}×ガソリン価格(140円)=1ヶ月のガソリン代(9,046円)
となりました。
1年間のガソリン代は108,552円!
1年間のガソリン代を計算してみると・・・
計算式
1ヶ月のガソリン代(9,046円)×12ヶ月=1年のガソリン代(108,552円)
となりました。
インプレッサスポーツは平均的なガソリン代よりも16,920円高い
国土交通省の発表によると、ガソリン車のJC08モードの平均燃費は22.0km/L。実燃費の平均は公表されていませんが、燃費達成率を70%とすると平均的な実燃費は15.4km/L。
この数字からガソリン代を計算すると、91,632円/年になります。
スバル新型インプレッサスポーツの1年間のガソリン代は108,552円なので、インプレッサスポーツは平均的なガソリン代よりも年間16,920円高くなるようです。
インプレッサスポーツを安く買うには?
スバル新型インプレッサスポーツを安く買うためには、値引きが重要になってきます。
ただ、値引きについてはちょっと気を付けてほしいことがあります。それは…
値引き交渉でディーラーに騙されている人が多い
ということです。
このページを見てくれた人には騙されてほしくないので、実際にインプレッサスポーツを購入した人がどうやって値引きしてもらっているのか、体験談をチェックしてみてください。
⇒スバルインプレッサスポーツの値引き体験談をレポート。値引き相場や限界はいくら?