トヨタ新型ルーミーの燃費はWLTCモードで16.8km/L〜18.4km/Lです。
ただこれらの数値はあくまでカタログ値なので、実際の燃費がそのとおり出るとは限りません。そこで、ルーミーの実燃費がどのくらい出るのかは気になるところだと思います。
特に知りたいのは、
- ルーミーの実際の燃費
- ライバル車（ソリオ、クロスビー）との実燃費比較
この部分ではないでしょうか。ここではこの2点についてネット情報を中心に詳しく調べてみたので紹介したいと思います。
また、ネット情報だけではその数字が正しいのかわからないので、自分でも実際にルーミーに乗って燃費を計測してみました。
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トヨタ新型ルーミーの実際の燃費を公開！
トヨタ新型ルーミーの実燃費のデータはe燃費やみんカラの燃費記録を参考に、毎月のデータを記録しました。
記録したデータを
- 平均の実燃費
- 燃費達成率
- 月ごとの実燃費
この３つのポイントで紹介したいと思います。
ルーミーの平均実燃費は13.9km/L
平均実燃費、平均燃費達成率を調べた結果です。
| 燃費 | ルーミー(2WD・ガソリン車) |
| カタログ燃費[WLTCモード] | 18.4km/L |
| 実燃費(平均) | 13.9km/L |
| 燃費達成率(平均) | 75.3% |
カタログ燃費と実際の燃費は4.5km/Lの差があります。燃費達成率は75.3%と全車種の平均燃費達成率の73.1％※より若干良い数値。
ただ、この数字はJC08モードでの達成率で、WLTCモードで燃費達成率80%程度であれば平均並。ルーミーのガソリン車の場合は5%ほど低いので、
このクラスのコンパクトカーではやや悪い数値です。
※e燃費の全車種の燃費達成率ランキング上位100位の平均
ルーミーの各月の実燃費を公開。春秋は良いが、冬は悪い
季節によって実燃費は変わるなぁと感じていたので、実燃費と温度の関係をグラフで表してみました。
クーラーやエアコンの使用機会が少ない春や秋は、約17km/Lと良いです。
反対に、クーラーやエアコンをたくさん使う冬や夏は燃費が約13km/Lと悪いです。
特に燃費の悪化が見られる冬の寒い時期は、燃費が11km/L台に落ち込みます。これは冬になるとエンジンを温めるため、暖機運転が行われるからのようです。
ルーミーの実燃費は年間で6km/L変わる
月ごとの実燃費を詳しく見るため、各月の実燃費グラフを数値で表しました。
| 月 | ルーミー(2WD・ガソリン車) |
| 1月 | 11.0km/L |
| 2月 | 11.0km/L |
| 3月 | 12.7km/L |
| 4月 | 16.6km/L |
| 5月 | 17.0km/L |
| 6月 | 15.8km/L |
| 7月 | 12.6km/L |
| 8月 | 12.7km/L |
| 9月 | 15.2km/L |
| 10月 | 15.8km/L |
| 11月 | 13.8km/L |
| 12月 | 12.6km/L |
ルーミーの実燃費は1月・2月と5月で6km/Lの差があります。1月と2月はカタログ値から7.4km/Lも離れ、1月の燃費達成率は59.8%になり、パフォーマンスは非常に悪くなります。
ちなみにルーミーの燃費は価格com等の口コミでこのように評価されています。
評価にバラつきがあるのは、燃費を評価した時期が関係していそうです。なので、燃費の悪い2月頃評価した人は
「ライバルのソリオよりも全然走らない…」
と評価し、逆に燃費の良い4月頃評価した人は
「17km/Lぐらいなので十分」
と評価するのでしょう。
ルーミーの評価についてはこちらで、詳しく紹介しています。
ライバル車（ソリオ、クロスビー）との比較
ルーミーのライバルと言えばソリオ、クロスビーです。ルーミーの購入を考える際、一緒に検討されるライバル車の燃費も気になったので比較してみました。
ライバル車の中で、ルーミーの実燃費は一番悪い
平均燃費と達成率を比較した結果です。
| 燃費 | ルーミー | ソリオ | クロスビー |
| 駆動方式 | 2WD | ||
| エンジン | 1Lガソリン | 1.3Lマイルドハイブリッド | 1Lマイルドハイブリッドターボ |
| カタログ燃費 [WLTCモード] |
18.4km/L | 19.6km/L | 18.2km/L |
| 実燃費(平均) | 13.9km/L | 16.8km/L | 15.5km/L |
| 燃費達成率(平均) | 75.3% | 85.9% | 84.9% |
| 重量 | 1080kg | 1000kg | 960kg |
| エンジン出力 | 69馬力 | 91馬力 | 99馬力 |
| モーター出力 | – | 3.1馬力 | 3.1馬力 |
ルーミーの実燃費は、ライバル車の中で一番悪い結果となっています。ルーミーはエンジン出力は抑えられているものの、その分重量が重く、燃費が悪くなっているようです。
ソリオの実燃費は一番良いです。ルーミーより重量が軽い上にマイルドハイブリッドでモーターアシストがあることが燃費が良い要因でしょう。
クロスビーの実燃費はソリオに劣るものの、ターボ車の割には健闘しています。排気量が小さく、マイルドハイブリッドエンジンで重量も一番軽いことが影響しているのでしょう。
各月の実燃費もルーミーが一番悪い
続いて、各月の実燃費の比較です。
各月の実燃費のデータを比較しても、ソリオがリードしています。
それに続いて、クロスビーとルーミーが少し低いところで推移している結果となっています。
検証！実際に市街地、郊外、高速を走ってみた！
ルーミーの燃費を調べていると、気になってくるのが
調べた数字は正しいのか？
ということです。e燃費やみんカラのデータではかなり精度が良さそうですが、実際に測ってみないと納得は出来ません。
そこで、ルーミーに乗って、燃費を計測してきました。
実測した時の条件がこれです。かなり実践的なコースを走れたと思います。
[ドライブコース]
郊外 ：10km。流れは良い
高速 ：20km。２～３km渋滞あり
市街地：4km。信号が多い、渋滞なし
[走行条件]
外気温 ：9℃
天候 ：晴れ
エアコン：25℃（A/CスイッチON）
運転手 ：私（34歳）50kg
同乗者 ：妻（32歳）65kg
ルーミーは郊外で走ると燃費が良かった
郊外からドライブをスタートさせました。信号は少ないですが、交通量そこそこあったものの、車の流れはスムーズでした。
速度は約60km/hをキープして走行できたので、燃費にとっては良い道路だったと思います。
郊外を抜けたところで燃費計を見てみると、
『15.3km/L』
と映っていました。
走行中はエコキャラモード(*)が緑色に点灯することを意識して運転していたので、燃費が良くなったと思います。
(*エコな運転をしている時に色が変化したり、スタンプが増えたりする機能)
出典：https://toyota.jp/
ルーミーの燃費は高速ではさらに伸びる
郊外から高速に入ると、渋滞なく進んでいましたが、最初の約２～３kmは車が多く、若干渋滞していました。渋滞を抜けてからは車の流れが良く、左車線を時速90kmで走行。
渋滞が少しあったものの、トータルでは燃費に良い道路だったと思います。
高速を出る時に、燃費計を見ると、
『16.8km/L』
と映っていました。(※高速に入った時に燃費計はリセットしています)
ちなみに、走行中はアダプティブクルーズコントロールを時速90kmにセットして走行していました。クルーズコントロールなしだと無駄なアクセルワークで、燃費が悪くなってしまいますが、クルーズコントロールを使うと速度が一定なので燃費は伸びますね。
ルーミーは市街地では悪い！
高速を降りて、目的地のある市街地に入っていくと意外と道は空いていました。
ですが、信号が多く、アクセルとブレーキの繰り返しだったので、あまり燃費に良い環境ではなかったと思います。平均速度は約25km/hでした。
目的地に到着した際に燃費を見ると
『11.1km/L』
と映っていました。
燃費計測に使用したルーミーにはアイドリングストップが付いていたので、
市街地でも燃費は悪くないのでは？
と思っていましたが、実際のところは悪いようです。
ルーミーの燃費向上させる実験をしてみた
郊外では燃費をあまり意識していなかったにも拘わらず、24.6km/Lとカタログ燃費に近い数字が出ていました。これを見てもうちょっと頑張れば
カタログ燃費に近い数字が出るのでは？
と思い、燃費向上のために帰り道はエアコンOFFで走行してみたんです。
その結果がこれ。
郊外 ：15.3km/L→16.1km/L
高速 ：16.8km/L→17.6km/L
市街地：11.1km/L→11.7km/L
となり、平均して燃費を約５％アップさせることができました。
エアコンをオフにすると燃費が良くなりました。しかし、エアコンを全く使わない訳にもいかないので、設定温度を少し控えめにするだけでも燃費は良くなると思います。
ルーミーではガソリン代がいくらかかるか？
ルーミーの実際の燃費が分かったので、これをガソリン代に換算するとどれくらいなるのか計算してみました。
通勤で使うことを前提として・・・
・平日1日40km×20日=800km
・休日1日5km×8日=40km
とし、1ヵ月の走行距離を合計840kmで計算しました。
ガソリンの価格は１リットル140円として、1ヶ月、１年間のガソリン代を計算してみました。
1ヶ月のガソリン代は8,460円！
1ヶ月のガソリン代を計算してみると・・・
計算式
｛１ヶ月の走行距離（840km）÷平均実燃費（13.9km/L）｝×ガソリン価格（140円）=1ヶ月のガソリン代（8,460円）
となりました。
1年間のガソリン代は101,520円！
1年間のガソリン代を計算してみると・・・
計算式
１ヶ月のガソリン代（8,460円）×12ヶ月=1年のガソリン代（101,520円）
となりました。
ルーミーは平均的なガソリン代よりも9,888円高い
国土交通省の発表によると、ガソリン車のJC08モードの平均燃費は22.0km/L。実燃費の平均は公表されていませんが、燃費達成率を70%とすると平均的な実燃費は15.4km/L。
この数字からガソリン代を計算すると、91,632円/年になります。
トヨタ新型ルーミーの年間のガソリン代は101,520円なので、ルーミーは平均的なガソリン代よりも年間9,888円高くなるようです。
トヨタ新型ルーミーを安く買うには？
トヨタ新型ルーミーを安く購入するには値引きが重要になってきます。
ただ、値引きについてはちょっと気を付けてほしいことがあります。それは…
値引き交渉でディーラーに騙されている人が多い
ということです。
この記事を見てくれた人には絶対騙されてほしくないので、実際にルーミーを購入した人がどうやって騙されずに値引き交渉したのか、次の記事でチェックしてみてください。
⇒トヨタルーミーの値引き体験談をレポート。値引き相場や限界はいくら？
