マツダ新型CX-5。燃費はWLTCモードで12.6km/L〜19.5km/Lです。
しかし、実燃費がそんなにでることはほぼありません。その理由はWLTCモードが
実際の道路で走って計測しているわけではないからです。
燃費で知りたいのはそんな当てにならない数字でなく、
- CX-5の実燃費は良いのか悪いのか?
- 燃費が悪化する原因は?
- ガソリン車とディーゼル車の比較
- ライバル車との実燃費比較
- 満タンでどれだけ走るのか?
この部分ではないでしょうか。ここではこれらについて独自調査で詳しく調べてみたので紹介したいと思います。
また、自分でも実際に新型CX-5に乗って燃費を計測してみたので、燃費レポートも合わせて紹介します。
よく一緒に読まれている記事
» CX-5値引き相場・限界は!? New!
» CX-5の口コミ・評価
» CX-5実際の燃費は?
» CX-5の各グレードの違い
» CX-5のおすすめオプション
» CX-5の人気カラーランキング
新型CX-5のWLTCモードと実際の燃費を比較
マツダCX-5の実燃費のデータはe燃費やみんカラの燃費記録を参考に、毎月のデータを記録しました。
記録したデータを
- 平均の実燃費
- 燃費達成率
- 月ごとの実燃費
この3つのポイントで紹介したいと思います。
※一部データはシミュレーション値から算出
CX-5のディーゼルとガソリン車の燃費を比較!どちらを選ぶべき?
平均実燃費、平均燃費達成率を整理してみました。
燃費 | CX-5(2WD) | |||
2.2L ディーゼル |
2L ガソリン |
2.5L ガソリン |
2.5L ガソリンターボ |
|
トランスミッション | 6AT | |||
カタログ燃費 [WLTCモード] |
19.5km/L | 14.6km/L | 13.8km/L | 12.6km/L |
実燃費(平均) | 15.94km/L | 11.84km/L | 10.78km/L | 11.73km/L |
燃費達成率(平均) | 73.7% | 74.7% | 72.5% | 73.0% |
実燃費でディーゼルとガソリン車の燃費を比較するとディーゼルが33%~47%上回っています。年間100,00キロ程度走る人や5年以上乗る人はディーゼルを選ぶ方が良いでしょう。
実燃費に大きく関係している燃費達成率はディーゼル、ガソリンともに約7割という数値。
これは全車種の平均燃費達成率73.1%(※)と同等の数字でした。WLTCモードなのでやや高めに出てはいるものの
ミドルクラスSUVでは平均的な数値のようです。
※e燃費の全車種燃費達成率ランキング上位100位の平均
CX-5の各月の実燃費を公開。ディーゼルの燃費悪化は寒さが原因
実燃費は季節によってかなり変動すると感じていたので、実燃費と温度の関係をグラフで予測してみました。
ディーゼル車を見てみると、クーラーやエアコンの使用機会が少ない春や秋は約15km/Lと、年間の平均燃費よりもよくなります。
反対にクーラーやエアコンをたくさん使う冬や夏は燃費が約11km/L程度で、年間の平均燃費より悪いです。
とくに燃費が悪いのが冬の寒い時期。燃費が10km/L台に落ち込みます。これは冬になるとエンジンを温めるのに、暖気運転が行われるからだと思います。
CX-5のディーゼルの実燃費は年間で5km/L以上変動する
月ごとの実燃費を詳しく見るため、各月の実燃費グラフを数値で表しました。
月 | CX-5(2WD・2.2Lディーゼル) |
1月 | 10.4km/L |
2月 | 10.2km/L |
3月 | 11.7km/L |
4月 | 15.3km/L |
5月 | 15.4km/L |
6月 | 15.0km/L |
7月 | 11.5km/L |
8月 | 11.5km/L |
9月 | 14.3km/L |
10月 | 14.8km/L |
11月 | 12.7km/L |
12月 | 11.5km/L |
CX-5のディーゼルの実燃費は2月と5月で5.2km/Lの差がありました。2月の燃費達成率は58.6%まで低下するので、気温によって燃費は大きく異なるようです。
また2Lや2.5Lガソリン、2.5Lガソリンターボはディーゼルよりも各月を1km/L以上低く推移していました。
口コミでも暖かい時期はディーゼルの燃費が良いと評価
ちなみにCX-5の燃費は、価格com等の口コミでこのように評価されています。
新型CX-5は8割の人が燃費に満足していますが、2割の人は満足していません。
燃費が良いように思えるCX-5でも評価が別れるのは、口コミをした人の計測した時期や道路環境が深く関係しています。
例えば、燃費の悪い1月頃に評価した人は
「ディーゼル車で街中平均8km/L。期待ハズレです」
と評価し、逆に燃費の良い4月頃に評価した人は
「意外と良い。市街地で平均14km/L」
と評価しています。
やはり暖かい時期になると燃費が伸びるのでディーゼルのメリットが
CX-5の評判は、欠点も含めてこちらの記事で詳しく紹介しています。
⇛欠点はここ!マツダCX-5の口コミ評価・評判
ライバル車と徹底比較!CX-5ディーゼルのメリットは?
CX-5のライバルといえば、ハリアーハイブリッドとエクストレイルハイブリッドです。CX-5の購入を考える際、一緒に検討されるライバル車の燃費も気になったので比較してみました。
ハイブリッド車と比較しても負けない実燃費
平均燃費と達成率を比較した結果です。燃費に関係する要素も合わせて比較しました。
燃費 | CX-5 [2.2Lディーゼル] |
ハリアー [2.5Lハイブリッド] |
エクストレイル [e-4ORCE] |
駆動方式 | 4WD | ||
カタログ燃費 | 18.7km/L [WLTC] |
21.6km/L [WLTC] |
18.4km/L [WLTC] |
実燃費(平均) | 15.57km/L | 17.48km/L | 16.85km/L |
燃費達成率(平均) | 83.27% | 80.95% | 91.56% |
重量 | 1,690kg | 1,770kg | 1,650kg |
エンジン最大出力 | 190馬力 | 152馬力 | 147馬力 |
モーター最大出力 | – | フロント:143馬力 リア:68馬力 |
41馬力 |
【CX-5】
CX-5の実燃費はライバルのハイブリッドと互角です。ディーゼルは燃料が経由なので燃料費はCX-5にメリットがあります。また、ライバルの中では断トツにエンジン出力が高いので、走りと燃費をどちらも両立させたいならCX-5を選ぶと良いでしょう。
【ハリアー】
ハリアーの実燃費はライバルの中で1番優秀です。車重は重いものの、トヨタのモーターを積極的に利用するハイブリッドシステムと、エンジン出力が抑えられていることが燃費の良い要因だと思います。
【エクストレイル】
エクストレイルもハリアーほどではないですがディーゼルのCX-5よりも実燃費が良いです。車重は軽く、エンジン出力も抑えられています。しかし、ハリアーほど積極的にモーターアシストが働かないので、燃費が悪くなっているのでしょう。
各月の実燃費はハリアーハイブリッドが一歩リード
各月のデータを比較してもハリアーハイブリッドが一歩リードしています。
CX-5はハリアーよりやや低いところでどの月も推移しているようです。
検証!実際に市街地、郊外、高速を走ってみた!
CX-5の燃費を調べていると、気になってくるのが
調べた数字は正しいのか?
ということです。e燃費やみんカラのデータではかなり精度が良さそうですが、実際に測ってみないと納得は出来ません。
そこで、今回はCX-5のディーゼル車(2WD)に乗って燃費を計測してきました。
実測した時の条件がこれ。かなり実践的なコースを走れたと思います。
[ドライブコース]
市街地:15km。渋滞あり、信号は多め。
高速 :40km。渋滞なし。
郊外 :25km。渋滞なし、信号は少なめ。
[走行条件]
走行日 :2020年3月19日
外気温 :18℃
天候 :曇り
エアコン:25℃(A/CスイッチON)
運転手 :私(35歳)51kg
同乗者 :妻(34歳)46kg
市街地ではCX-5の燃費が悪い
今回は市街地からスタートです。街中は渋滞が発生していてなかなか進まない状況でした。さらに信号は約300m毎の短い間隔で設置されていたので、アクセルとブレーキを頻繁に繰り返してしまうことに。平均速度は20km/hくらいを示していて、燃費には悪い環境そうだなぁと感じました。
そんな市街地をようやく抜けて燃費計に目を移すと
『7.7km/L』
という表示が。CX-5のディーゼルには、i-stop(アイドリングストップ)が装備されているものの、渋滞しているような道ではあまり効果は見られないようです。
CX-5は高速だとめちゃくちゃ伸びる
次は高速に乗ります。市街地とは一転して渋滞はなく、車の流れは順調でした。左レーンを一定速度で走行し、あっという間に高速出口付近まできました。これは燃費が伸びそうな環境です。
高速を降りて、燃費計を見ると
『15.4km/L』
という高燃費をマーク。(※高速に入った時に燃費計はリセット)
これは平均よりも2.5km/Lほどよい数値です。
高速走行時は、追従機能付きのレーダークルーズコントロール(※)を90km/hに設定して走りました。そのため、無駄にアクセルを踏まなかったことが燃費が伸びた要因だと思います。
※設定した速度で定速走行ができる機能。前走車と一定の距離を保ちながら、追従走行をすることも可能。
郊外ではCX-5の燃費が良い
高速を降りてからは郊外のエリアに入ります。郊外では信号の間隔が2kmに1つ程度しかなかったので、赤信号にひっかかることもなくスイスイ走ることができました。
目的地に着いて燃費計に目を移すと
『14.1km/L』
という表示。(※郊外に入った時に燃費計はリセット)
平均よりも約1km/Lよい数値です。
郊外の走行時ではi-DM(※)のコーチング機能を利用し、燃費が良いとされるグリーンランプを意識して運転していました。これが良い燃費に繋がったのだと思います。
※インテリジェント・ドライブ・マスター
運転操作中の無駄を抑えたスムーズで軽快な走りをサポートしてくれる機能。
ドライブコース検証まとめ
CX-5の燃費は12.4km/L
今回は高速を中心として総距離80kmを走り、平均燃費は12.4km/Lを記録。ネットに書かれている実燃費とほぼ同じ数値を確認できました。
また、高速や郊外などの一定速度で走行しやすい状況では燃費が良かったため、長距離を走るとさらにCX-5の燃費が伸びると思います。
一方、厳しい結果だったのは市街地。カタログ燃費の半分以下しかでませんでした。ストップ&ゴーが多い環境では燃費の伸びは期待できません。なるべく短時間で市街地を抜けることが、燃費の悪化を抑えられる鍵になるでしょうね。
CX-5の燃費向上させる実験をしてみた
高速は15.4km/Lと燃費がかなり伸びましたが、カタログ燃費との差は3.6km/Lもあります。
私はこの数字では満足できなかったので、帰り道はエアコンOFFで走行してみたんです。
その結果がこれ。
郊外 :14.1km/L→14.8km/L
高速 :15.4km/L→16.2km/L
市街地:7.7km/L→8.1km/L
平均して燃費を約5%アップさせることに成功しました。
やはりエアコンはかなり燃費に影響するようです。季節によって完全にOFFにすることは難しいと思うので、設定温度を少し控えめにするだけでも効果があるのではないでしょうか。
CX-5はガソリン満タンで何キロ走る?
燃料タンクは56ℓです。
ディーゼルFFの実燃費は約15km/Lなので
単純計算で、56×15=840 km走れることになります。
1回のガソリン給油で840km走れるのであれば、それなりの遠出もできますし、往復50kmの通勤であれば2~3週間に1度ガソリン(軽油)を入れることになります。
CX-5の軽油代はいくらかかるのか?
CX-5の実際の燃費が分かったので、これを軽油代に換算するとどれくらいになるのか計算してみました。
通勤で使うことを前提として・・・
- 平日1日40km×20日=800km
- 休日1日5km×8日=40km
とし、1ヶ月の走行距離を合計840kmで計算。
軽油の価格は1リットル120円として、1ヶ月、1年間の軽油代を計算してみました。
1ヶ月の軽油代は8,129円!
1ヶ月の軽油代を計算してみると・・・
計算式
{1ヶ月の走行距離(840km)÷平均実燃費(15.55km/L)}×軽油価格(150円)=1ヶ月の軽油代(8,102円)
1年間の軽油代は97,234円!
1年間の軽油代を計算してみると・・・
計算式
1ヶ月の軽油代(8,129円)×12ヶ月=1年の軽油代(97,234円)
となりました。
マツダCX-5を安く買うには?
CX-5を安く購入するには値引きが重要です。ただ、値引きについてはちょっと気を付けてほしいことがあります。それは…
値引き交渉でディーラーに騙されている人が多い
ということです。
この記事を見てくれた人には絶対騙されてほしくないので、実際にCX-5を購入した人がどうやって騙されずに値引き交渉したのか、次の記事でチェックしてみてください。