カローラクロスグレード別装備の違い・価格を比較！おすすめはハイブリッドZ

2021年9月に新発売したトヨタの新型カローラクロス。1.8Lガソリン車と1.8Lハイブリッドがあり、価格帯が200万円〜320万円とグレードによって価格が違います。これだけ幅広いので購入する時に

など色々考えてしまうのではないでしょうか。

そこでこの記事では、新型カローラクロスのどのグレードがおすすめなのか紹介したいと思います。

結果を先に言ってしまうと、おすすめなのはハイブリッドZ(2WD)です。

理由はまとめるとこの4つ。詳しくは記事内で紹介しています。

その他、独自調査した人気グレードのランキングも紹介しているので参考にしてみてください。

難しいグレード選び。トヨタ新型カローラクロスのグレード比較をしてみた

私がグレード選びで失敗しないためにやったことはとにかく比較です。

雑誌などにもグレードの特徴は紹介されていますが

シートヒーター(運転席・助手席)。実はZ以外のグレードの場合、シートヒーター(運転席・助手席)をつけることはできません。オプション設定はなし！

こういうのは試乗したりカタログを見てしっかり比較しないとわからないので。

新型カローラクロスのグレード別価格一覧。ハイブリッドは259万円から

まずはトヨタ新型カローラクロスのグレード別の新車価格一覧をチェック。

<カローラクロスの価格一覧表>

1.8Lガソリン(2WD)
グレード	価格(税込)
G”X”	¥1,999,000
G	¥2,240,000
S	¥2,400,000
Z	¥2,640,000

 

1.8Lハイブリッド(2WD)
グレード	価格(税込)
ハイブリッドG	¥2,590,000
ハイブリッドS	¥2,750,000
ハイブリッドZ	¥2,990,000

1※ガソリン車は4WDの設定なし
2※ハイブリッドの4WDは約21万円高

コンパクトSUVで1.8Lガソリン車は200万円から、1.8Lハイブリッドの価格は259万円と手ごろな価格設定。

ヴェゼル：228万円〜330万円
CX-30：239万円〜353万円

またライバルと比べると、ヴェゼルやCX-30より価格が抑えられています。

新型カローラクロスのグレード選択比率は？人気ランキングも参考に

グレードを比較するのに参考になるのが

どのグレードが人気なのか？

ここです。人気なのは何かしら理由が合って選択される比率が高いはずですからね。

ハイブリッド・ガソリン車どちらもZが人気！

新型カローラクロスのグレードランキングです。メーカーではこういうデータを発表していないので、ここは独自で調査しました。

順位	グレード	販売台数	割合
1位	ハイブリッドZ	42台	41.2％
2位	Z	32台	31.4％
3位	S	13台	12.7％
4位	ハイブリッドS	7台	6.8％
5位	G	6台	5.9％
6位	ハイブリッドG	1台	1％
7位	G”X”	1台	1％

※新車の市場データを独自調査

売れ筋グレードはハイブリッドZ。2位も上級グレードのZで、3位はガソリン車のSです。

ガソリンとハイブリッドどちらも同じくらいの人気の比率です。

新型カローラクロスのガソリン車とハイブリッド車の違いを徹底比較

出典：https://toyota.jp/

<スペックの比較>

スペック	1.8Lガソリン [Z・2WD]	1.8Lハイブリッド [Z・2WD]
車両重量	1,350kg	1,410kg
エンジン最高出力	140馬力	98馬力
モーター最高出力	–	72馬力(フロント)

最初に比較したのはガソリン車とハイブリッド車だとどちらが良いのかということ。

結論を先に言うとおすすめはハイブリッド車。理由は走りがよく、コスパも良いからです。

比較したのは以下の3つ

• 走りはどう違うのか？
• 実際の燃費はどっちがいいのか？
• 標準装備がいいのはどっち？

ハイブリッドとガソリン車のメリット・デメリットがわかりました。

新型カローラクロスの走りを比較。ハイブリッドの方が良かった

最初に比較したのは走り。ガソリン車のZとハイブリッドのZそれぞれに試乗して比較してみました。

比較ポイントは

• パワー
• コーナリング
• 足回り
• 静粛性

この4点。

これ結論から言えば、ハイブリッドの方が良いです。

静粛性が高く、乗り心地も良いので。

ガソリン車は静粛性は少し気になるが、運転がしやすい

1.8Lガソリン車(2WD)の評価
パワー	△
コーナリング	◯
足回り	◯
静粛性	△

まずはガソリン車に試乗して走りをチェックしてみました。

ガソリン車では

「加速やパワーは十分にあるのか？」

ということが特に気になっていたんです。

アクセルを踏んで走り出してみると、低速域からでも十分な加速力があり、街中から高速まで必要十分なパワーがある印象を受けました。アクセルを踏んだ分だけ加速するレスポンスの良さも魅力。

この他に気になったメリットとデメリットを整理しました。全体的に良かったんですが、エンジン音はちょっと気になりましたね。

【メリット】軽やかに車が動いてくれる

ガソリン車で特に良かったのは軽やかに動いてくれる点でした。スポーティな感じではないものの、ハンドルを切った際に軽やかに追従してくれるので、運転しやすい印象を感じました。

【メリット】フラットで上質な乗り心地

カーブを曲がった際にロールは少しありますが、その後の収まり方が良いため安定した乗り心地を感じました。また、路面の段差を乗り越えた際もフラットな感じながら、足回りは程よい柔さがあるので上質な乗り味に感じましたね。

【デメリット】エンジン音は少し気になる

静粛性はかなり高く、ワンクラス上の車格の車に乗っている印象。タイヤからのロードノイズも抑えられていました。ただし、アクセルを踏み込んでいくとエンジン音が大きくなってくるのは少し気になりました。

ハイブリッドの加速はガソリン車と大差なし。静粛性が優秀

1.8Lハイブリッド(2WD)の評価
パワー	△
コーナリング	◯
足回り	◯
静粛性	◯

次に乗ったのはハイブリッド。ハイブリッドでは

「ガソリン車より加速はパワフルなのか？」

ということが特に気になっていました。

実際にハイブリッド車を走らせてみたところ、ガソリン車と大差のない加速力で、パワフルさは感じませんでした。

ただ、低速域はモーターがあるため反応は良い印象で、ガソリン車よりやや力強い感じはありますね。

この他に気になったことは、メリットとデメリットとして整理しました。

【メリット】コーナリングの安定性はハイブリッドも良い

ガソリン車に比べて重量増があるためコーナリング時の安定性は劣るかと思いきや、ハイブリッドもコーナリングは安定していました。軽快さではガソリン車に劣りますが、それでもコンパクトSUVにしては軽快に曲がってくれる印象に感じます。

【メリット】乗り心地はワンクラス上の車格並に良い

ハイブリッドの乗り心地はガソリン車よりややソフトな感じで、ワンクラス上の車格並の快適さでした。ハリアーと比べても遜色がないくらい。上下の揺れが抑えられていて、しっとりしている感じですね。

【メリット】静粛性はかなり優秀

アクセルを目一杯踏んでしまうとエンジン音が気になりますが、それ以外ではかなり静かでした。特に低速域での静かさは高級車並に感じるほど。また、遮音性がかなり高く、会話もスムーズに行えました。

ハイブリッドの方が走りは良い

チェック項目	1.8Lガソリン(2WD)	1.8Lハイブリッド(2WD)
パワー	△	△
コーナリング	◯	◯
足回り	◯	◯
静粛性	△	◯

比べてみてかなり迷うところでした…。どちらも平均的に高い水準でまとまっていて良かったのすが、走りはハイブリッドの方が良いと感じました。

• ガソリン車
  ⇒動きが軽快で運転しやすい、踏んだ分だけ高速域まで加速してくれる
• ハイブリッド
  ⇒ワンクラス上の乗り心地、静粛性が高い

というのが正直が意見ですね。どちらも同じくらい出来が良いのでかなり迷うところですが、ワンクラス上の静粛性や上質な乗り心地のハイブリッドの方が私は良いかなぁという感じです。

ガソリン車はハンドルに対して軽快に動いてくれて、確かに惹かれるところはあるんですが、エンジン音が少し気になる感じで長距離を運転するには疲れそうだなぁと感じました。

燃費は通勤で利用するならハイブリッドが有利

続いて燃料費にどれぐらいの差があるのか比較してみました。

燃費	1.8Lガソリン (2WD)	1.8Lハイブリッド (2WD)
カタログ燃費 [WLTC]	14.4km/L	26.2km/L
実燃費(平均)	11.0km/L	21.1km/L
燃費達成率	76.3%	80.5%

新型カローラクロスではハイブリッドが10.1km/L、ガソリン車より実燃費が優れています。

年間10,000km程度走る人は10年のればハイブリッドで、約61万円ガソリン代を節約可能です。

片道30分程度の通勤に使用するなら十分達成できる距離ですよね。

本体価格の差が約21万円であることを考えても、コスパ的にもハイブリッド車が元を取ることは十分可能です。長距離を頻繁に走る人なら10年以下でも元が取れるでしょう。

ガソリン車は価格が魅力。装備の違いはほぼなし

新車価格と装備の比較です。

<本体価格の差>

グレード(2WD)	価格[税込]
Z[1.8Lガソリン]	¥2,640,000
ハイブリッドZ[1.8Lハイブリッド]	¥2,990,000

 

<装備の差額(推定)>

装備	Z(2WD)	ハイブリッドZ(2WD)
ばね上制振制御	–	◯
車両接近通報装置	–	◯
7速スポーツ シーケンシャル シフトマチック	◯	–
ドライブモードセレクト	ノーマル/パワー	エコ/ノーマル/パワー
EVドライブ モードスイッチ	–	◯
ハイブリッドシステム インジケーター	エコドライブ インジケーター	◯
左右独立温度コントロール オートエアコン	◯	電動インバーター コンプレッサー付
アクセサリーコンセント (AC100V・1500Wコンセント1個)	–	●(※)
装備の価格差(推定)：	–	+15万円

※オプション設定

Zグレード同士で比較してみるとオプションを含めた装備の違いは8点。数は多いですが、大きな装備の違いはほとんどありません。

ただ、ハイブリッドにはばね上制振制御が付いているので、路面の凹凸からの車体の揺れを抑えてくれています。ハイブリッドの乗り心地が良いのはこの影響もあります。

トヨタ新型カローラクロスはハイブリッドが買い！

いろいろ比べたので、比較結果をまとめてみました。

比較項目	1.8Lガソリン	1.8Lハイブリッド
走り	△	◯
燃費	×	◯
価格	×	◯
装備	◯	◯

どちらも良いところはありますが、

買いなのはハイブリッド車だと思います。

ハイブリッドは価格が高いものの、燃費がかなり良いのでコスパが良さそうなんです。装備の面ではどちらもほぼ同じですし、上質でしっとりした乗り心地でワンランク上の静粛性の高い走りに魅力を感じますね。

ガソリン車は初期費用は安く抑えられる上に、軽快なハンドリングは魅力的です。しかし実燃費が悪いので、長く乗るにはハイブリッドよりコスパが悪いのが気になりました。長距離だとエンジン音もあって疲れそうですし。

なので比較してみた結果、カローラクロスではハイブリッドの方が良いと思いました。

ただ、ハイブリッドは価格が高いので、頑張って値引きを引き出す必要はあります。

カローラクロスの値引きや見積もりについては、こちらで詳しく紹介しているので参考にしてみてください。

グレードを比較！Z、S、Gの違いはどこ？

続いてカローラクロスのZ、S、Gそれぞれのグレードを比較してみました。

まず、安価なGグレードをチェックしたんですが、装備が良くないのでこれなら上位グレードを選んだ方が良いかもしれません。

ハイブリッドGは装備がイマイチ

ハイブリッドGとハイブリッドSと装備を比較した結果がこれ。

<装備比較>

装備	ハイブリッドG	ハイブリッドS
17インチ アルミホイール	17インチ スチールホイール	◯
ルーフレール	–	◯
パノラマルーフ	–	●(※)
フロントロアグリル	ブラック	金属調塗装
リヤロアバンパー	ブラック	金属調塗装
ドアウィンドウ フレームモールディング	ブラック	クロームメッキ+ブラック
パノラミックビューモニター	–	●(※)
ドアトリムショルダー (ステッチ付)	ハードタイプ	フロント：ソフトタイプ リヤ：ハードタイプ
リヤセンターアームレスト (カップホルダー2個付き)	–	◯
センターコンソールボックス	ファブリック巻き・ リヤボックス付き	ステッチ付合成皮革巻き

※オプション設定

主な装備の差はこのくらいありました。特に気になったのは17インチスチールホイール。現在では軽自動車でもアルミホイールがついてきますが、車体価格で約259万円するハイブリッドGは標準装備ではありません。

また、ドアトリムショルダーがハードタイプだったり、リヤセンターアームレストがついていなかったりするため内装は商用車のような雰囲気。その他、パノラマルーフやパノラミックビューモニターといったオプション設定もSグレードにはないため装着ができません。

これなら少し頑張ってSグレードを購入したほうがいいかもしれませんね。

違いはどこ？カローラクロスのハイブリッドSとハイブリッドZを徹底比較

続いてはハイブリッドSとハイブリッドZの比較。ここでは

• 外装
• 快適装備・安全装備
• 内装

この3点をオプション込みで比較し、ハイブリッドSでも満足できそうかチェックしてみました。

結論を先に言えば、ハイブリッドSだと後悔しそうなので、ハイブリッドZの方がオススメです。

ハイブリッドGとハイブリッドSの見た目はけっこう違う

まずは見た目の比較です。左がハイブリッドSで右がハイブリッドZです。

<外装・メカニズム>

外装・メカニズム	ハイブリッドS	ハイブリッドZ
アルミホイール	17インチ	18インチ
Bi- Beam LEDヘッドランプ (+ターンランプ+ クリアランスランプ)	◯	+LEDシーケンシャルターンランプ+LEDクリアランスランプ&LEDデイタイムランニングランプ
LEDフロントフォグランプ	●(※)	◯
リヤコンビネーションランプ	LEDテール＆ ストップランプ+ ターンランプ	LEDライン発光テール＆ ストップランプ+ ターンランプ

※オプション設定

主な外観装備の違いは4点。

比較して見てみると、ハイブリッドZの方がエクステリアはカッコいいです。

Zは18インチアルミホイールが装着されているため、迫力ある雰囲気。また、LEDシーケンシャルターンランプやLEDデイタイムランニングランプがついているため、洗練された印象も受けます。

一方のSも悪くはないんですが、いたって無難という印象。また、悪天候時に重宝するLEDフロントフォグランプもSは標準でついてきません。なので、ハイブリッドSの見た目だと不満を感じそうです。

ハイブリッドGの方が圧倒的に快適

<快適・安全装備>

快適・安全装備	ハイブリッドS	ハイブリッドZ
トヨタセーフティセンス	◯	◯
バッグガイドモニター	◯	◯
パノラミックビューモニター	●(※)	●(※)
防眩インナーミラー	◯	自動
ハンズフリー パワーバックドア	●(※)	◯
運転席8ウェイパワーシート	6ウェイ マニュアルシート	◯
シートヒーター (運転席・助手席)	–	○
電動ランバーサポート (運転席/)	–	○
おくだけ充電	–	●(※)

※オプション設定

主な快適・安全装備の違いは6点です。

安全装備はほぼ同じで、ハイブリッドSでもトヨタセーフティセンスやバックガイドモニター等がついてきます。自動防眩インナーミラーはついてきませんが、重要な安全装備はついているので安全運転には不安はなさそうです。

ただし、快適装備ではハンズフリーパワーバックドアや運転席パワーシート、運転席・助手席シートヒーターといった装備はSにはついてきません。

特に運転席・助手席シートヒーターは欲しい装備で、これがあれば寒い日にエンジンをかけてすぐに体を温めてくれるんです。エアコンの暖房だと暖かい風が出てくるまで数分かかりますからね。

また、ハンズフリーパワーバックドアはSにオプションで装備可能で、シートヒーターも社外品で補うことができますが、社外シートヒーターは電源を2つ使用しなければならない上にケーブルが少し邪魔くさくなってしまいます。

なので、最初から快適装備が充実しているZに比べるとSだと不満に感じそうです。

ハイブリッドGとハイブリッドSの内装はほぼ同じ

続いては内装の比較です。主な内装装備の違いはこの1点のみ。

<内装装備>

内装装備	ハイブリッドS	ハイブリッドZ
シート表皮	ファブリック	本革+ファブリック

出典：https://toyota.jp/

内装はハイブリッドSでもZとの質感の差はそれほどありません。

Zだと本革が一部に使われて少し高級感はありますが、全ての部分ではない上に、Sとデザインはほぼ同じです。

その他の内装の装備に違いはないので、このくらいの違いであればハイブリッドSの内装でも満足できそうです。

新型カローラクロスでおすすめグレードはハイブリッドZ

総合評価	ハイブリッドS	ハイブリッドZ
見た目	△	◯
快適・安全装備	△	◯
内装	◯	◯

カローラクロスのハイブリッドSとハイブリッドZの装備を比較しましたが、おすすめだと思ったのはハイブリッドZです。

ハイブリッドZは標準で18インチアルミホイールや、LEDデイタイムランニングランプ等が装備されていて見た目がカッコいいです。また、快適装備もハンズフリーパワーバックドアやシートヒーターといった装備がついてくるのでかなり魅力的。

ハイブリッドSでも一部のものをオプションや社外品で追加して補えますが、沢山つけるとZに届きそうな費用になってしまう可能性が。

少しの追加であればSは費用を抑えられる魅力はあるものの、最初から全ての装備が欲しい場合であればハイブリッドZを購入した方が後悔しないと思います。ただ、Zの見た目や快適・安全装備に惹かれないのであれば、ハイブリッドSで満足できると思います。内装はSでもZとほぼ変わらないほど充実していますからね。

新型カローラクロスを安く買うには？

新型カローラクロスを安く買おうと思うと、重要になってくるのは値引きです。

ただ、値引きについてはちょっと気を付けてほしいことがあります。それは…

値引き交渉でディーラーに騙されている人が多い

ということです。

この記事を見てくれた人には絶対騙されてほしくないので、実際に新型カローラクロスを購入した人がどうやって騙されずに値引き交渉したのか、次の記事でチェックしてみてください。

⇒[トヨタ新型カローラクロス/ハイブリッド]値引き額の相場・目標を公開！新車価格はいくら？