2016年に発売されたC-HR。コンパクトSUVは今かなりの人気で、ライバルのCX-3、ヴェゼルも人気車です。C-HRの特徴としてはハイブリッドとターボが設定されており、ノーマルのガソリンモデルがないところ。かなり個性的です。
実際購入を検討するなら
- ライバル車との違い
(ヴェゼル、CX-3) - ガソリンターボ車とハイブリッド車の違い
ここは知っておきたいところだと思います。雑誌やいろんなサイトにすでに試乗ネタはあるんですが、実際に乗ってみないと本当のことは分からないですよね。そこで、
「エクステリアはライバルに比べてどう違うのか?」
「内装はライバルと比較して質感がいいのか?」
「燃費、コーナリング、パワー、静粛性はどうなのか?」
このあたりに注目して、新型C-HRのガソリンターボとハイブリッドを借りて乗り回してきました。その時に気が付いたことを試乗レポートしたいと思います。
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新型C-HRのエクステリアは先進的。インテリアは高級感があった
車を購入するにあたって重要なエクステリアとインテリア。ここが気に入らないと買う気がなくなりますよね。
まずはC-HRのエクステリアやインテリアが、ライバルのヴェゼルやCX-3に比べてどう違うのかチェックしてみたいと思います。
C-HRのエクステリアは先進的でインパクトがあった
C-HRのエクステリアは個性的で良いと思いました。フロントマスクは迫力があり、リアからはドッシリとした印象を感じます。全体的に見るとワイド感があって先進的に見えるので、インパクトもあります。
ライバル車のCX-3やヴェゼルのエクステリアと比べると、C-HRはアウトドアでも似合う雰囲気があるのでC-HRの方が好きですね。
C-HRのインテリアは高級感があった
次はインテリアをチェックしました。
C-HRの質感は高級感があって良いと思いました。ブラウンの内装色とシートの組み合わせはオシャレでセンスの良さを感じます。
ライバルのヴェゼルの内装と比較すると、ヴェゼルはダッシュボード上の質感が安っぽい上に、少し古臭い印象なので、C-HRはこのクラスではインテリアの質感のレベルは高いと思いますね。
また、助手席側のインパネやセンターコンソール等はピアノブラック調に加飾されており、上質な雰囲気でリラックスできる印象です。他にもブラックカラーの内装が用意されていて、好みによって選べることも高ポイントでした。
ラゲッジルームは、デザイン重視なので狭いだろうと思っていましたが、実際に見てみるとそんなことはありませんでした。ライバルのヴェゼルよりは若干狭いものの、CX-3よりは広いので、普段使いをする分には全然問題ないと思います。
試乗開始!C-HRのガソリンターボとハイブリッドをドライブしてきた
外装と内装のチェックが済んだところで、いよいよC-HRの試乗に移ります。
今回はガソリンターボとハイブリッドそれぞれに試乗してきました。
今回はガソリン車とハイブリッドそれぞれに試乗してきました。借りたレンタカーは、ガソリンターボとハイブリッド共に2WD車を選択しました。
それぞれのスペックはこれ
スペック | C-HR(2WD・CVT) [1.2Lターボ] |
C-HR(2WD・CVT) [1.8Lハイブリッド] |
グレード | G-T | G |
燃費[JC08] | 16.4km/L | 30.2km/L |
エンジン最大出力 | 116馬力 | 98馬力 |
システム全体出力 [エンジン+モーター] |
– | 122馬力 |
コースは市街地、高速、郊外をトータル30kmです。実際に乗ってみるとガソリン車とハイブリッドのそれぞれ良いところ、悪いところがたくさん見つかりましたよ。
ガソリンターボの魅力は高速道路での走り
まず試乗したのはガソリンターボのG-Tです。
走り、エンジン性能、乗り心地、燃費についてどんな感じなのか見ていきます。
ガソリンターボは停車中の振動が気になる
まずは市街地です。主に静粛性を重点にチェックしてみました。
走り出しの加速はハイブリッドより鈍く感じました。しかし、加速力は必要十分で周りの流れに付いていけるので特に問題ありません。
静粛性は高く、車内は快適だったのでストレスに感じることはありません。しかし、アイドリングストップがついていないので停車中の振動は少し気になるところです。
信号の多い市街地を通過し、燃費計を見ると
『7.4km/L』
という表示が。燃費達成率では45%です。アイドリングストップの付いていないガソリン車なので、街中の燃費は悪いようです。
ガソリンターボは高速道路でパワフルに加速する
次は高速道路へ入ります。高速ではエンジン性能を重点ににチェックしました。
特に良かったのは高速追い抜き時。ターボのパワフルなパワーのおかげで、高速追い抜き時はスムーズに感じました。高速域ではターボの加速が良いですね。
高速での静粛性は問題ないレベルだと思います。隣に座っていた友人と自然な音量で会話できました。ただし、少しロードノイズは聞こえてきますね。静粛性を気にする人はしっかりチェックすると良いかもしれません。
高速を降りて燃費計に目を移すと
『14.8km/L』
をマーク。これは燃費達成率90%とかなり良い数値です。ただ、燃費の数値はそれほど高くないので、燃費を気にするならハイブリッドの方が良いと思います。
ガソリンターボの足回りはしなやかでロールも少ない
郊外では乗り心地を重点にチェックしました。
コーナリング時はロールは抑えられていました。硬すぎず、柔すぎないしなやかな足回りの印象です。扱いやすいターボエンジンと合わせて、走りはスポーティで良く感じました。
ただし、段差を超えた時に少し突き上げを感じたので、この辺りはしっかりチェックすると良いでしょう。
郊外の燃費は
『13.6km/L』
という表示。燃費達成率は83%と良い数値です。信号の少ない郊外だと燃費が伸びますね。
[まとめ]C-HRのガソリンターボは高速での加速が魅力的
ガソリンターボを試乗した結果を表にしてまとめてみました。
- ガソリンターボの評価
チェック項目 ガソリンターボ 走り ◯ エンジン ◯ 乗り心地 ◯ 燃費 × 平均実燃費 11.9km/L
ガソリンターボは、スポーティな走りと高速での加速が良いことが印象的でした。停車中の振動は若干あるものの、静粛性が高いこともポイントです。
また、燃費は平均で11.9km/Lでした。ライバルのヴェゼルのガソリン車は平均で13.2km/Lだったので、C-HRのターボ車は燃費が悪いといえます。
ハイブリッドは静粛性が高くて燃費も伸びる
続いて試乗したのはハイブリッドのGです。
ガソリン車に比べて走り、エンジン性能、乗り心地、燃費についてどう違うのか見ていきます。
ハイブリッドは静粛性がかなり高い
試乗はガソリン車と同じく市街地からスタートです。ここで重点的にチェックしたのは静粛性です。
ハイブリッドは走り出しの加速が鋭く、低中速域の加速が良いと思いました。モーターアシストのおかげで、街中ではハイブリッドの方が運転しやすい印象です。
静粛性はガソリンターボより高く感じました。アイドリングストップのおかげで、停止時は振動もなく快適そのものです。
市街地を過ぎたところで燃費計に目を移すと
『11.9km/L』
という表示。ガソリン車は市街地燃費が7.4km/Lだったので、約5km/Lハイブリッドの方が良いです。
ハイブリッドは高速での加速はイマイチ
次は高速です。高速ではエンジン性能を重点にチェックしました。
低中速域の加速が良かったハイブリッドですが、高速ではガソリンターボよりパワー感はありませんでした。追い抜き時の加速はイマイチで、ガソリンターボ程スムーズに追い越せません。
静粛性は高速でも高く、ロードノイズもガソリン車より抑えられていました。静かさはワンランク上のハリアーと同等レベルに良いと感じますね。
高速を抜けて燃費計に目を移すと
『23.9km/L』
をマーク。燃費達成率は79%と良い数値です。プリウスと同じエンジンを使っているだけあって、燃費性能に優れているのでしょう。
ハイブリッドの乗り心地はガソリン車と同じ
郊外では乗り心地をメインにチェックしました。
コーナリング時は姿勢が安定していて、ロールは抑えられているように感じました。凸凹を通過した時は少し突き上げがありますが、不快に感じるレベルではありません。乗り心地はガソリン車と同じくらいだと思いますね。
郊外の燃費は
『21.9km/L』
という表示。燃費達成率は73%でした。ライバルのヴェゼルハイブリッドより郊外燃費は約3km/L良いので、C-HRのハイブリッド車は優秀だといえます。
[まとめ]ハイブリッドはとても静かな上に、燃費も良い
C-HRのハイブリッドを試乗した結果を表にしてまとめてみました。
- ハイブリッドの評価
チェック項目 ハイブリッドの評価 走り △ エンジン △ 乗り心地 ◯ 燃費 ◯ 平均実燃費 19.2km/L
ハイブリッドの優れているところは、静粛性がとても高くて燃費がいい点でしょう。平均燃費はガソリン車より7km/Lも高いので、ランニングコストに優れています。
また、高速域の加速はガソリン車に劣るものの、低中速域はモーターアシストのおかげでハイブリッドの方が扱いやすいことがポイントです。
走りを重視するならガソリンターボ、長く乗るならハイブリッドがおすすめ
- 総合評価
チェック項目 ガソリンターボ ハイブリッド 走り ◯ △ エンジン ◯ △ 乗り心地 ◯ ◯ 燃費 × ◯ 平均実燃費 11.9km/L 19.2km/L
ガソリンターボとハイブリッドを比較してきましたが、走りと全体的に加速が良いのはガソリンターボで、燃費が良いのはハイブリッドでした。乗り心地は大差ありません。
- 価格
ガソリンターボ ハイブリッド グレード G-T G 車体価格[税込] 263万円 300万円
価格差は約40万円。大きな差ですが、ハイブリッドを選んでも9年で元を取ることは可能です。なので、実施に試乗してみて気にいった方を買うのが良いと思います。
試乗の締めくくりとして、それぞれどんな人におすすめなのか整理してみました。
[ターボ]
走るのが好き!ターボの力強い加速でガンガン走りたい。
[ハイブリッド]
とにかく燃費。走りはそんなに興味ない。
うるさい車は嫌いだから、静かな車が良い。
特徴が全然違うので、実際に買うとなると逆に選びやすいかもしれません。
C-HRの試乗車を予約するなら電話が良い
これからC-HRを試乗しようと考えている人は、トヨタのホームページから試乗車検索をすると思います。ただ、それをすると
そんなに待てないよ・・・
ってなります。なぜかというとホームページからの予約だと選択できるのは3日後からです。明日試乗したいなと思っても予約できません。
なので、試乗車のある販売店を見つけたらさっさと電話してしまった方が早いです。私の場合は当日の電話予約でOKでした。
トヨタC-HRの試乗レポート動画を公開
試乗になかなか行けない人のために、かなり詳しく試乗レポートしている動画がyoutubeにあったので紹介しておきます。
ジャーナリストの国沢さんがC-HRに乗って、詳しくレビューしてくれていました。Youtubeにはいろいろ試乗動画がありますが、これが一番分かりやすかったです。
C-HRのブログや試乗記はたくさんネット上にありますが、こういうプロの試乗記は質が良いのでおすすめです。
C-HRを安く購入するには?
これからC-HRを購入しようと考えている人が気になるのは値引きだと思います。C-HRは価格設定が高いので、値引きがかなり重要なんですが、ちょっと気を付けてほしいことがあります。それは…
値引き交渉でディーラーに騙されている人が多い
ということです。
この記事を見てくれた人には絶対騙されてほしくないので、実際にC-HRを購入した人がどうやって騙されずに値引き交渉したのか、次の記事でチェックしてみてください。
⇒トヨタC-HR(CHR)の値引き体験談をレポート。値引き相場や限界はいくら?