プリウス

2024年新型プリウスの燃費が悪い?旧型やライバルと比較!PHVの実燃費も

2023年に発売した新型プリウス。

1月にはハイブリッドモデルが、3月にはPHVモデルが発売されました。

プリウスといえば、低燃費の代名詞のような車です。

今回の新型プリウスではどれほど燃費が向上したのでしょうか?

当編集部では、新型プリウスの燃費がどれほどいいのかを、先代のプリウスライバル車のアクアやノートオーラと比較して検証しました。

また、プリウスが燃費が悪いと感じたときの対処法や燃費を向上させる走り方も紹介しています。

新型プリウスの燃費が気になる方や、燃費のいい車がほしい方はぜひ最後までも御覧ください。

新型プリウス燃費のポイント
  1. G,Z(2.0L)よりU(1.8L)のほうが燃費がいい
  2. PHVの燃費は驚異の約30km/L
  3. 旧型プリウス(50系)に比べて燃費は向上している
  4. アクアやノートオーラと比べても低燃費
  5. 高速での燃費の低下率は5%未満
  6. 国内車燃費ランキング1位

新型プリウスの実際の燃費はどれくらい?1.8Lと2.0Lのエンジンを比較!

1.8Lエンジンを搭載したUと、2.0Lエンジンを搭載したG,Zで比較してみましょう。

まず、1.8Lエンジン(U)の燃費はこちら。

1.8L(U)の燃費比較
排気量
[グレード]
1.8L[U]
駆動方式 FF
(2WD)
E-Four
(4WD)
カタログ燃費 32.60km/L 30.70km/L
実燃費 27.71km/L 24.25km/L

続いて、2.0Lエンジン(G,Z)の燃費はこちら。

2.0L(G,Z)の燃費比較
排気量
[グレード]
2.0L[G,Z]
駆動方式 FF
(2WD)
E-Four
(4WD)
カタログ燃費 28.60km/L 26.70km/L
実燃費 24.31km/L 21.09km/L

排気量で比べてみると、より排気量の少ない1.8Lエンジンのほうがわずかに燃費がいいようです。

駆動方式で比べてみると当然2WDのほうが燃費がいいですが、4WDも実燃費で20km/Lを超えているため、十分燃費がいいといえるでしょう。

あくまで上記の実燃費は平均値であるため、条件が良ければ燃費はより上がります。

口コミによるとカタログ燃費とほぼ同じ30km/Lになることも少なくないようです。

新型プリウス(ハイブリッド)のタンク容量は43L!航続距離も公開!

新型プリウスのタンク容量は、Z PHV以外では共通して43Lになっています。

航続距離(満タンで何km走れるのか)はタンク容量と燃費がわかれば以下の式で求めることができます。

■航続距離の計算方法
燃費[km/L]× ガソリンタンク容量[L]
= 航続距離[km]

まずは、Uのタンク容量と航続距離を見ていきましょう。

1.8L(U)のタンク容量と航続距離
排気量
[グレード]
1.8L[U]
駆動方式 FF
(2WD)
E-Four
(4WD)
タンク容量 43.0L 43.0L
航続距離 1191.5~
1401.8km
1042.9~
1320.1km

対してG,Zのタンク容量と航続距離はこうなりました。

2.0L(G,Z)のタンク容量と航続距離
排気量
[グレード]
2.0L[G,Z]
駆動方式 FF
(2WD)
E-Four
(4WD)
タンク容量 43.0L 43.0L
航続距離 1045.3~
1229.8km
907.0~
1148.1km

新型プリウスの航続距離は大体、1,000km~1,200km程度であることがわかります。

もっとも燃費の悪いG,Zの4WDでも900kmは走ります。

東京・大阪間がおよそ400~500kmと言われているので、G,Zの4WD以外なら一回ガソリンを満タンにすれば東京・大阪間を往復できる計算です。

新型プリウスPHVの実燃費も紹介!EVのみ・ガソリンのみではどれくらい走れる?

新型プリウスの最上位グレードのZには、PHVモデルも用意されています。

先代のPHVも燃費が良く経済的であったため、価格は高いながらも非常に人気の高い車種でした。

新型プリウス PHVの燃費はどうなのでしょうか?

HEV(ハイブリッド)とPHVの燃費を比較してみましょう。

新型プリウスHEVとPHV比較
HEV PHV
カタログ燃費 26.70~
32.60km/L
26.0km/L
実燃費 21.09~
27.71km/L
29.9km/L
燃費達成率 71.0~
85.0%
115.0%

燃費達成率は、驚異の100%超えです。

1Lでほぼ30kmを走ると考えると、その燃費の良さがわかるでしょう。

ハイブリッドも燃費の良さが目立ちましたが、PHVはそれを超える低燃費となっています。

新型プリウスPHVの実燃費も平均値であるため、条件が良ければこれ以上の燃費を出すこともあります

40km/Lでは飽き足らず、50km/Lもの燃費になることも少なくないようです。

新型プリウスのPHVは460万円と高額ではありますが、これだけ燃費がいいとすぐに元が取れますね

ガソリンのみ・EVのみそれぞれの航続距離は?

新型プリウスのPHVは、ガソリンのみ、EVのみで走ることもできます。

もしも、ガソリンのみ、EVのみで走った場合の航続距離は程度でしょうか?見てみましょう。

ガソリンのみで走る場合の航続距離は約800~1,000km

まずは新型プリウスPHVがガソリンのみで走った場合の航続距離を見てみましょう。

新型プリウスPHV
ガソリンのみの航続距離
燃費・航続距離
カタログ燃費 26.0km/L
タンク容量 40.0L
航続距離 1,040km

新型プリウスPHVのタンク容量は40Lとハイブリッドよりも少し小さめです。

また、よく見るとプリウスPHVのカタログ燃費は、ハイブリッドよりも良くないのがわかると思います。

実は、プリウスPHVのカタログ燃費は、ガソリンのみで走ったときの燃費です。

すると、航続距離は、タンク容量とカタログ燃費を単純にかければいいので、ガソリンのみの航続距離は1,040kmとなります。

しかし、この数字はあくまでカタログ燃費を元にした数値ですので、実際の航続距離は最大で1~2割程度落ちると考えられます。

以上のことから、新型プリウスPHVのガソリンのみの航続距離は、約800km~1,000km程度といえるでしょう。

EV(電気)のみで走る場合の航続距離は87km

プリウスの公式サイトによると、満充電にした場合は87km走れるとあります。

完全な電気自動車ではないので、充電のみで遠出するのは難しいですが、都道府県をまたがない運転や、近場の買い物程度では充電だけでも十分ですね。

新型プリウスを満充電にしたときの電気代

新型プリウスのPHVを満充電にすると、電気代はいくらかかるのでしょうか?

車に詳しくない方にもわかりやすく、ゼロから説明していきます。

電気代の決まり方

まずは電気代の仕組みから説明します。

電気代を計算するときの電力単位をkw/h(キロワットアワー)と呼びます。

これは「1時間に何キロワット使ったか」という意味です。(1kw=1000w)

例えば500Wのテレビを2時間使った場合は、

500W×2時間=1,000w/h
⇨ 1.0kw/h

となります。

1kw/hを基準に各電力会社では、以下のような電力プランを用意しています。

1kw/hあたりの電気料金
月の電力消費量 A社 B社
~120kw/h 19.91円 19.97円
120kW/h
~300kw/h
26.51円 24.63円
~300kw/h 30.60円 26.31円

新型プリウスPHVの電気代

新型プリウスをゼロから満充電した場合、11.63kw/h充電されます。

このことから、一回につき電気代は約230~350円かかることがわかります。これを距離あたりに直すと、

1kmあたり約2.6円~4.0円です。

週2回、往復で10kmのスーパーに買い物に行くくらいなら、月に約208~320円程度の電気代になります。

最近はガソリン代も高騰しているので、これはオトクなのではないでしょうか?

新型プリウスPHVの燃費計はどこ?平均燃費はどうやって出せばいい?

新型プリウスの燃費計は、正面のマルチインフォメーションディスプレイに表示されています

これはPHVに限らず、新型プリウス全グレード共通です。

もし表示されていない場合は、ハンドル左についている矢印キーを押すと画面が切り替わるので、「平均燃費」が表示されている画面を選択してください。 単位がkm/Lの画面です。

プリウス以外の車種でも同じような要領で表示を出せるので、参考にしてください。

先代プリウス(50系)と新型プリウスを比較!燃費は下がった?向上した?

次は新型プリウスと旧型プリウスの燃費を比較してみましょう。

新旧プリウス燃費比較
カタログ燃費
[実燃費]
ハイブリッド
(旧型 50系)
25.40~28.30km/L
[20.13km/L]
ハイブリッド
(新型 60系)
26.70~32.60km/L
[21.09~
27.71km/L]
PHV
(旧型 50系)
26.20~30.30km/L
[30.27km/L]
PHV
(新型 60系)
26.00km/L
[29.90km/L]

ハイブリッドを比較してみると、新型のハイブリッドではカタログ燃費と実燃費、ともに向上しています。

数値でいえば、カタログ燃費は5~15%程度の向上が見られ、実燃費は最大で約35%の向上が見られますね。

PHVはわずかに下がっていますが、これはまだ発売から日が浅く、検証が不十分だからに過ぎません。

口コミでは40~50km/Lの燃費報告もあるので、今後はより向上することが予想されます。

アクアやノートオーラと比較!新型プリウスの燃費は悪い?

ここまではあくまでプリウス同士の比較をしてきました。

次はライバル車種との比較をしていきましょう。

トヨタプリウスのライバル車は、同じくトヨタのアクアと、日産のノートオーラです。

プリウス・アクア・ノートオーラ燃費比較
車種 カタログ燃費
[実燃費]
ノートオーラ
(ハイブリッド)
23.3~27.2km/L
[19.24km/L]
アクア
(ハイブリッド)
30.0km/L
[21.70km/L]
プリウス
(ハイブリッド)
26.7~32.6km/L
[21.1~
27.7km/L]
プリウス
(PHV)
26.0km/L
[29.9km/L]

実燃費で比較してみると、プリウスはハイブリッドとPHV、両方でノートオーラやアクアに勝利していますね。

ノートオーラにも搭載されている、日産のハイブリッド技術であるe-POWER。

名前の通りパワーに定評がありますが、燃費はあまり良くありません

プリウスの兄弟車ともいえるアクアも実燃費で20km/Lを超えているため、燃費はいいですが、プリウスのほうが低燃費です。

新型プリウスは高速でも燃費はほぼ落ちず

高速道路では速度を上げて走行できる分、空気抵抗を受けやすくなります。

そのため、高速道路では燃費が落ちる傾向にあります。

新型プリウスはどうでしょうか?

以下の表は、新型プリウスの一般道での燃費と、高速での燃費をそれぞれ比較したものです。

新型プリウス高速燃費
グレード 一般道燃費
[高速燃費]
1.8L ハイブリッド
[U]
32.6km/L
[31.2km/L]
2.0L ハイブリッド
[G,Z]
28.6km/L
[28.2km/L]
2.0L PHV 26.0km/L
[25.5km/L]

一般道の燃費と高速道路の燃費を比べると、およそ2~5%燃費が落ちていることがわかります。

この程度ならほぼ一般道と変わらないといって差し支えないでしょう。

2.0Lエンジンより1.8Lエンジンのほうが高速燃費が落ちている

一般道であれば、2.0Lエンジンを積んでいるG,Zよりも、1.8Lエンジンを積んでいるUのほうが燃費がいいですが、高速燃費は1.8Lエンジンのほうが落ちてしまっています

これはどういうことでしょうか?

パワーを比べてみると、1.8Lエンジンより、2.0Lエンジンのほうがわずかに力があります

そのため、空気抵抗を受けても、パワーが高い2.0Lエンジンのほうが影響を受けづらいのです。

国産メーカー車燃費ランキングを紹介!新型プリウスは堂々の一位!

国内メーカーの燃費ランキングも見てみましょう。

新型プリウスの燃費は何位になっているでしょうか?

国内メーカー燃費ランキング
順位 車名 カタログ燃費
[実燃費]
1 トヨタ
プリウス
(PHV)
26.0km/L
[29.9km/L]
2 トヨタ
プリウス
(ハイブリッド)
32.6km/L
[27.71km/L]
3 トヨタ
カローラ
スポーツ

(ハイブリッド)
30.0km/L
[24.33km/L]
4 トヨタ
カローラ
アクシオ

(ハイブリッド)
33.0km/L
[23.97km/L]
5 トヨタ
アクア
29.3~34.6km/L
[23.31km/L]
6 ダイハツ
ロッキー
(ハイブリッド)
28.0km/L
[23.16km/L]
7 トヨタ
ライズ
(ハイブリッド)
28.0km/L
[22.42km/L]
8 スズキ
アルト
(マイルド
ハイブリッド)
27.7km/L
[21.94km/L]
9 トヨタ
ヤリス
(ハイブリッド)
29.0~36.0km/L
[21.84km/L]
10 ダイハツ
ミラトコット
22.6km/L
[21.81km/L]

国内メーカーの燃費ランキングにおいて新型プリウスは1位です。

さすがはプリウスですね。

また、新型プリウスは発売してから日が浅く、まだ十分な検証がされていないため、今後さらなる燃費の向上も考えられます。

プリウスの燃費が悪い?原因や対処法を紹介

最後に、プリウスが燃費が悪くなる原因と対処法をご紹介します。

プリウスは非常に燃費のいい車ですが、適切に使用しないとポテンシャルが最大限発揮されず、燃費が悪くなることもあります

プリウスの燃費が悪いなと感じたら、以下のことを確認してみましょう。

  1. エアコンなどの電気機器
  2. タイヤ
  3. エンジンオイル
  4. 駆動用バッテリー

エアコンなどの電気機器

まず確認すべきは電気機器です。特に暖房ですね。

電気機器を使えばその分ガソリンを使い、同時にバッテリーにも負荷をかけます。

特に、車の暖房はエンジンの熱を使うため、暖房を強くすればするほどエンジンを動かさなければなりません

ハイブリッドカーの燃費を上げるには、いかに電気のみで走るかが重要です。

燃費を気にするならば、暖房の使用はなるべく控え、必要最低限に留めておくといいでしょう。

エンジンオイル

エンジンオイルが劣化してしまうと燃費は悪くなります。

オイルの寿命は半年、もしくは5,000kmごとと言われています。超えていたら交換するといいでしょう。

また、エンジンオイルは、新しければ何でもいいというわけではありません

プリウスはオイルも適切なものを選ばないと、燃費が悪くなります

プリウスには粘度の低いオイルが最適です。自分で選ぶとしたらエコカー用のオイルを選んでおけば間違いありません

タイヤ

タイヤが与える燃費への影響も少なくありません。

近年では海外製の格安タイヤもありますが、そういったタイヤは転がり性能が悪く、燃費が落ちてしまいます

また、低燃費タイヤに履き替えると最大で5%燃費が改善されます。

さらに、ずっとスタッドレスタイヤを履いていたり、空気圧が適切ではなかったりしても燃費は悪化するため、タイヤのメンテナンスも重要です。

駆動用バッテリー

ハイブリッドカーにはバッテリーが2種類積まれています。

1つは補器バッテリーと呼ばれるエンジンの始動などに使われるバッテリーです。一般的に、車のバッテリーでと呼ばれるものはこれです。

もう1つがハイブリッドの駆動用メインバッテリーです。

このメインバッテリーが故障すると、EV走行ができなくなるため燃費は悪化します

補器バッテリーと違い、メインバッテリーは高電圧を扱うため、交換する場合は有資格者整備になります。

プリウスのメインバッテリーの交換は、プロに依頼するようにしましょう。

新型プリウス燃費の良い走り方のコツとは?

新型プリウスの燃費を向上させるには、適切な速度で走り、急ブレーキは踏まないことが大切です。

燃費のいい速度は60~80km/h

60~80km/hで走るのが最も燃費の良い速度です。

エンジンはある程度速度を出さなければ燃費効率が下がるため、あまり速度を出さないのは燃費に悪影響です。

40km/h未満で走るのはやめましょう

かといって、速度を出しすぎると、空気抵抗を受ける上、エンジンのみで走行をするようになります。

120km/hを超えるなど、スピードの出し過ぎも行けません。

ちょうどいい速度で走行するように心がけましょう。

急ブレーキは踏まない

急ブレーキも、ハイブリッドの燃費を悪くする要因の一つです。

ハイブリッドは回生ブレーキを効かせることで、ブレーキ時に失われるエネルギーを電気に変えて充電をします。

しかし、回生ブレーキはいわば減速に使うブレーキです。急停止が必要なときは、より強い油圧式ブレーキが働きます。

急停止を繰り返すと回生ブレーキが働かず、充電がされないため燃費が落ちるというわけです。

燃費の面でも安全の面でも、急ブレーキを避けて、余裕を持った早めのブレーキを心がけるといいでしょう。

新型プリウスはリッター30キロにも迫る低燃費!ガソリン代高騰の救世主!

新型プリウスの燃費の情報をまとめると以下のようになります。

新型プリウス燃費のポイント
  1. G,Z(2.0L)よりU(1.8L)のほうが燃費がいい
  2. PHVの燃費は驚異の約30km/L
  3. 旧型プリウス(50系)に比べて燃費は向上している
  4. アクアやノートオーラと比べても低燃費
  5. 高速での燃費の低下率は2~5%
  6. 国内車燃費ランキング1位

実燃費で20km/Lにもなると、目に見えてガソリンの減りが少なくなります。

新型プリウスは、30km/Lにも迫る驚異的な燃費です。

新型プリウスの価格自体は安くありませんが、これだけ燃費が良ければ、浮いた燃費で価格を回収するのはそう難しくないでしょう。

トヨタ新型プリウスを安く買うには?


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ただ、値引きについてはちょっと気を付けてほしいことがあります。それは…

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ということです。

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