フリードを買う前に一番考えるのは価格がいくらですが、それと同じくらい頭を巡らせるのは
「購入前・購入後の税金がいくらなのか」
「維持費はどれくらいなのか」
ではないでしょうか。ただでさえ日本の自動車にかかる税金は世界でもズバ抜けています。考えずにはいられない項目ですよね。
特にエコカー減税など、嬉しい特典は付きますが、翌年からの税金の支払い金額などがわからなくて困ったことはありませんか?
ここではフリードを購入するにあたって必要となる税金がいくらぐらいになるのかを、購入時と購入後に分けてご説明していきます。また、車を所有するにあたって必要になる維持費についても触れるとともに、フリードがライバル車と比較してどれだけ税金で優位に立っているかなどをご紹介していきます。
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フリード購入時にかかる税金の種類と価格
フリードを購入するときに必要な税金全てを洗い出してみます。
フリード購入時の自動車税環境性能割、自動車税、自動車重量税などの早見表
購入時にかかる税金は自動車税環境性能割、自動車税、自動車重量税などになります。今回はG・HondaSensingを参考にしました。
他のグレードについてはこちらで詳しく紹介しています。
⇒[ホンダ フリード]おすすめグレードはこれ。価格と装備を徹底比較
税金・価格(税込) | 金額 |
車両本体価格 | ¥2,160,400 |
自動車税 | ¥36,000 |
自動車税環境性能割 | ¥17,600 |
自動車重量税 | ¥16,800 |
自賠責保険料(37ヶ月) | ¥36,780 |
手続き代行費用(参考費用) | ¥47,300 |
預り法定費用 | ¥6,000 |
リサイクル法関連費用 | ¥10,350 |
税金総額: | ¥142,430 |
フリードのガソリンモデル(FF)はエコカー減税にはなっていません。エコカー減税で自動車重量税が安くなっていますが、このくらいの費用を見ると
税金めっちゃ高い・・・
と思った方も多いのではないでしょうか。ですがこれはライバルのシエンタも同じなので、特別フリードだけが高いわけではありません。
フリードハイブリッドはエコカー減税で税金が大幅にカットされる
では、人気のフリードハイブリッドの税金はどうでしょうか? 希望小売価格で大きな差がありますが、フリードハイブリッドにエコカー減税で免罪されるためガソリン車より有利なところはあります。ここでは
フリードG・Honda SENSINGとフリードハイブリッドG・Honda SENSINGの税金にどのぐらいの差があるのか?
を比較していきます。
フリードとフリードハイブリッド購入時の自動車税環境性能割、自動車税、自動車重量税などの比較表
税金・価格(税込) | 車種・グレード | 差分 | |
フリード G・Honda SENSING |
フリードハイブリッド G・Honda SENSING |
||
車両本体価格 | ¥2,160,400 | ¥2,583,900 | ¥423,500 |
自動車税 | ¥30,500 | ¥30,500 | ¥0 |
自動車税環境性能割 | ¥17,600 | ¥0 | ¥17,600 |
自動車重量税 | ¥16,800 | ¥0 | ¥16,800 |
自賠責保険料(37ヶ月) | ¥36,780 | ¥36,780 | ¥0 |
手続き代行費用 (参考費用) |
¥47,300 | ¥47,300 | ¥0 |
預り法定費用 | ¥6,000 | ¥6,000 | ¥0 |
リサイクル法関連費用 | ¥10,350 | ¥10,350 | ¥0 |
税金総額: | ¥165,330 | ¥131,030 | ¥457,900 |
希望小売価格でついた差を帳消しにすることはかないませんが、それでもエコカー減税による免税の効果は大です。差額は金額を見れば一目瞭然です。車体本体価格は値引き交渉をしてしまえば抑えることは出来ますが、他の税金を抑えるにはエコカー減税以外に手段はありません。
エコカー減税は燃費基準で決まるのですが、フリードの場合は以下の様になっています。
- ハイブリッドモデルの燃費基準
⇒2020年度燃費基準+40%達成車(FF)
環境性能割(自家用)非課税、自動車重量税は免税 - ガソリンモデルの燃費基準
⇒2020年度燃費基準達成車(FF)
環境性能割(自家用)1%、自動車重量税は25%軽減
ハイブリッドのモデルの免税効果はガソリンモデルと比較すると約3.5万円。3.5万って結構大きいですよね。
フリード購入後にかかる維持費はいくら?
高い金額を払ったから、あとは大丈夫……と行かないのが車の悩ましいところ。どうしても車を購入してしまうと、ガソリン代や駐車場など維持費というものがかかってしまいます。
続いては購入後にかかる維持費がどんなものか見ていきましょう。
購入後にもかかってくる税金は自動車税(毎年)と自動車重量税(車検ごと)
自動車税環境性能割は購入時だけで済みますが、自動車税と自動車重量税は購入後も支払っていく必要があります。自動車税は毎年、自動車重量税は車検時に支払う必要がありますので、年によっては両方支払うことになると結構な額です。
自動車税 | 車種・グレード | |
フリード G・Honda SENSING |
フリードハイブリッド G・Honda SENSING |
|
1年後 | ¥30,500 | ¥9,000 |
2年後 | ¥30,500 | ¥30,500 |
1年目は21,500円の差額はありますが、2年目以降はガソリン車、ハイブリッド車ともに変わりません。毎年この金額を払い続ける必要があります。エコカー減税は購入して1年後に適用されますので、かなり負担額が減少しているのが嬉しいところですが、一回こっきりなのが痛いところですね。
続いては自動車重量税を見ていきましょう。見るのは購入後3年で行われる車検時に支払う金額になります。
自動車重量税 | 車種・グレード | |
フリード G・Honda SENSING |
フリードハイブリッド G・Honda SENSING |
|
3年後 | ¥15,000 | ¥15,000 |
5年後 | ¥15,000 | ¥15,000 |
3年後の車検はハイブリッドだと約1.5万円お得ですが、5年目以降の車検ではガソリン車、ハイブリッド車ともに変わりません。
こうやって見てみると、自動車税については初回は2万円程度の差がありますが、以降は全く同じになります。重量税なら初回から全く同じです。5年目以降も乗り続ける予定の人は税金はそこまで気にしなくていいのかもしれません。
税金以外にかかってくる維持費にはどんなものがある?
税金以外で、車を維持する上で必要になってくる維持費の主なものといえば、ガソリン代・駐車場代・任意保険代があります。点検パックに入っていなければ点検代などもかかってきますね。ここではガソリン代・駐車場代・任意保険代について見ていきましょう。
- ガソリン代はガソリン車なら10,000円、ハイブリッド車なら7,407円
フリードの平均燃費は14.0Km/L、フリードハイブリッドの平均燃費は18.9Km/L程度です。なので月1000Km/Lを走ると想定し、ガソリン価格をリッター140円とし燃料費を算出します。<ガソリン車>1,000km÷14.0Km/L×140円=10,000円
<ハイブリッド車>1,000km÷18.9Km/L×110円=7,407円ちなみにフリードの燃費の詳細はこちらで詳しく紹介しています。
⇒ホンダフリードの実際の燃費は?ハイブリッド車とガソリン車を徹底比較 - 駐車場代は住む場所や地域によってマチマチ
持ち家なら無料、都内なら数万円と金額はかなり変動します。なお、全国の駐車場の平均価格は7000~8000円程度とのことですので、ここでは7000円としておきます。 - 任意保険は車両保険なしなら月5000円程度から
等級や年齢によって金額は変わりますが、車両保険なしの月々の金額は最大でも5000円程度で済みます。
こららの維持費を総合すると、フリードの月の維持費は22,000円程度、フリードハイブリッド19,000円程度です。あくまで参考程度ですが、こうして金額として算出してしまうと、かなりの負担になります。
しかも車を一括で購入しない限り、そこにローンの支払いも上乗せされてしまうのだから大変です。残価設定で金額を抑えたとしても、最終的な支払いのために貯蓄をすることを考えたら目が回ってしまいそうですね。
ライバル車のステップワゴンやルーミーとフリードの税金を比較してみた。排気量、車重が明暗を分ける。
さて、これまでフリードとフリードハイブリッドの税金と維持費を見てきましたが、これだと「結構かかるな」と思うだけで安いのか高いのかわかりません。
なので、ここではライバル車であるステップワゴンやルーミーなどの税金と維持費と比較し、フリードの税金が得なのか損なのか見ていきます。
気になるライバル車の購入前の税金一覧表
それでは早速見ていきましょう。まずは購入前の税金からです。
税金・価格 | 車種・グレード | |||
フリード G・Honda SENSING |
フリードハイブリッド G・Honda SENSING |
ステップワゴン G・Honda SENSING |
ルーミー G |
|
車両本体価格 | ¥2,160,400 | ¥2,583,900 | ¥2,587,200 | ¥1,716,000 |
自動車税 | ¥30,500 | ¥30,500 | ¥30,500 | ¥25,000 |
自動車税環境性能割 | ¥17,600 | ¥0 | ¥21,100 | ¥14,000 |
自動車重量税 | ¥16,800 | ¥0 | ¥22,500 | ¥16,800 |
自賠責保険料(37ヶ月) | ¥36,780 | ¥36,780 | ¥36,780 | ¥36,780 |
リサイクル法関連費用 | ¥10,350 | ¥10,350 | ¥10,520 | ¥9,130 |
税金総額: | ¥112,030 | ¥77,630 | ¥121,400 | ¥101,710 |
やはり、ここはフリードハイブリッドに軍配が上がりました。エコカー減税の免税により自動車税環境性能割と自動車重量税の2つが抑えられ、他を圧倒。購入時のお得感を発揮しました。
購入から1年後の自動車税と2年後の自動車税
自動車税 | 車種・グレード | |||
フリード G・Honda SENSING |
フリードハイブリッド G・Honda SENSING |
ステップワゴン G・Honda SENSING |
ルーミー G |
|
1年後 | ¥30,500 | ¥9,000 | ¥30,500 | ¥25,000 |
2年後 | ¥30,500 | ¥30,500 | ¥30,500 | ¥25,000 |
こちらもフリードハイブリッドの圧勝ですね。ステップワゴンに倍の差をつけての勝利。排気量の小さいルーミーも善戦していますが、エコカーではないため1年目から大きな税がかかっています。
購入後の重量税はエコカー減税でも違いはない
自動車重量税 | 車種・グレード | |||
フリード G・Honda SENSING |
フリードハイブリッド G・Honda SENSING |
ステップワゴン G・Honda SENSING |
ルーミー G |
|
3年後 | ¥15,000 | ¥15,000 | ¥20,000 | ¥15,000 |
5年後 | ¥15,000 | ¥15,000 | ¥20,000 | ¥15,000 |
ここでも強いのはフリードハイブリッド…かと思いきや、エコカーでも購入後は同じなんです。
ステップワゴンは1500kgを超えてしまっているので、重量税がワンランク上になってしまっていますが、他の車種は1,500kg以下のため横並びの状態となっています。
維持費で差がついたのは納得の燃費性能
- ガソリン代
ステップワゴンの平均燃費は10.2km/L、ルーミーは16.6km/Lです。フリードと同じ計算式でガソリン代を算出してみましょう。<ステップワゴン>1000Km÷10.2km/L×140円=13,725円
<ルーミー>1000Km÷16.6km/L×140円=8,433円 - 駐車場代7000円、ステップワゴンの任意保険の相場は月6000円、ルーミーは月5000円
以上を踏まえて維持費を比較してみると、下記のようになります。
維持費 | 車種・グレード | |||
フリード G・Honda SENSING |
フリードハイブリッド G・Honda SENSING |
ステップワゴン G・Honda SENSING |
ルーミー G |
|
¥22,000 | ¥19,407 | ¥26,725 | ¥20,433 |
維持費はやはり、フリードハイブリッドに軍配が上がりました。そして総合的に見てみても、ライバル車を圧倒してフリードハイブリッドが税金や維持費を抑えられていることがわかります。フリードのガソリンモデルも他の車種と比較すると、減税効果は高いので割安感があります。なので、フリードハイブリッドの税金はお得であると判断できます。
そんな税金がお得なフリードを実際にフリードを購入した人たちの体験談を次の記事で紹介しているので、購入を考えている人は参考にしてみてください。
⇒ホンダフリードのハイブリッドの値引き体験談をレポート。見えてきた相場や限界とは