2015年にフルモデルチェンジしたシエンタと言えば、運転席の広さや、見渡しの良さから女性でも運転がしやすいと言われています。ですが、実際の利用者の声は少し違っていて中には運転しにくいと感じている人もいます。
その情報源となっているのが価格comです。私は気になる車があると価格comのサイトで良くチェックしています。私が2015年12月に価格コムに投稿されていたシエンタの全レビューをチェックしたところ、
シエンタを「運転しやすい」と答えている人は一人もいませんでした
どんな車でも運転しにくいとレビューする人はいますが、「運転しやすい」とレビューする人がゼロの車は今まで見たことがありません。雑誌や他のサイトでは運転しやすいと言われているシエンタでなぜこんなことが起こっているのでしょうか。このことについて調査をしたのでその結果を紹介したいと思います。
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価格コムのレビュー・口コミで言われている運転のしにくさとは?
まずは、価格comでシエンタの運転のしやすさについてどんなことが言われているのか紹介します。
内輪差が大きいので巻き込む危険性がある
シエンタは前輪と後輪の感覚であるホイールベースが長いので、内輪差が大きいと感じるとコメントしている方がいました。
実際に運転した感覚だと、左後輪のタイヤが前輪よりも内側を通っているようです。なので、駐車場から出る時は、ハンドルを切りながらでると隣の車と接触する危険性もあります。
運転になれていない方は左の巻き込み確認はしっかりやった方が良さそうです。
バックするときに後ろが旧型よりも見にくい
これまでもシエンタに乗っていた方は、運転席から後ろを見た時に
「後方視界がわるくなったな」
と感じる人は多いようです。これは旧型に比べてボディ後ろのピラー部分が太くなった影響です。外観のデザインは良くなりましたが、後方視界を少し犠牲にしてしまっています。
後方視界が悪くなっているので、運転のしやすさをチェックするには縦列駐車が良いです。縦列駐車をするときはバックミラー、サイドミラー、後方視界の目視などあらゆるところを見ながら行うので、バックの運転のしやすさをチェックするには最適です。
また、実際にドライブをしていて注意しなければならないのは、車線変更です。車線変更するときはバックミラーを必ず見ますから、ボディ後ろのピラー部分に車が隠れていて見えないこともありますので、旧型からの乗り換えの方は注意した方が良いでしょうね。
ハザードランプを押すのにシフトレバーが邪魔になる
実際に乗っている人の中には、ハザードを出す時にシフトレバーに手をぶつけてしまう方もいるようです。ちょっとこの画像を見てください。
シフトレバーとハザードがめちゃくちゃ近いですね。確かにこれではぶつけてしまうのも無理はありません。慣れるまでは少し注意した方が良さそうです。
価格comで話題。サイドガラスに目障りなオレンジのライン
新型シエンタの内装ではダッシュボード部分のオレンジいい感じでアクセントになっており評価は良いようです。が、これがっ目障りだと価格comのレビューでコメントされている方は多いです。皆さん口を揃えてサイドガラスに映りこむとコメントしているので、私も実際に乗ってチェックしてみました。
たしかに乗ってみるとオレンジのラインが映って見えます。ただこれはいつも見えるわけではなく光の角度で見えるときと見えない時はあるようでした。ただ、1度見えると確かにものすごく気になります。
これについてはオレンジのラインをディーラオプションのインパネガーニッシュで隠してしまうのが有効だと言われて言うので、購入するときはこのオプションが必須かもしれません。
見切りが悪くなった
これも旧型に乗っていた人が価格comのレビューでコメントしていますが、旧型よりも見切りが悪くなったと言っています。
具体的にはメーター部分が少し高くなったせいで、前方の視界が悪くなっています。これぐらいの高さであれば、男性は何の問題もなさそうですが、背の低い女性では見切りが悪いと感じることはありそうです。
ただ、これはシートリフターや座布団などで運転席そのものの高さを調節してやれば問題はないでしょう。
女性には左下が見にくい
これも旧型に乗っていた人が価格comのレビューでコメントで、左下が見にくいと感じているようです。これは旧型よりも窓枠のアンダーラインが高くなり、サイドミラーが小さくなったことが影響しているからです。
これも見切りの問題と同じで背の低い女性は特に見にくく感じると思いますが、座席の高さの調節で回避は可能です。
なぜ価格ドットコムのレビューでは運転しやすいとレビューする人がいなかったのか
これだけ雑誌や他のサイトでは運転しやすいと言われているシエンタが価格コムのレビューでは散々な言われようだったのか考察してみました。
シエンタに対する期待値が大きすぎた
雑誌や公式サイトや大手のサイトでは「見渡しが良く運転しやすい」「女性でも大丈夫」「コンパクトカーや軽自動車の様に運転しやすい」など少し大げさな紹介をしていただけに、実査に運転してみた方は思ったほどではないと感じたのではないかと思います。
実は私もその一人で、確かに運転はし易そうだとは感じたのですが、そこまで騒ぐほどでもないと思いました。運転のしやすい車は他にももっとあるので。車の紹介はメーカー側の売りたい気持ちが出てしまい、どうしても大げさになる傾向があるので実車を自分の目でみてチェックすることはすごく重要です。
実車を見に行こうと考えている人は、気になっているグレードや価格を事前にチェックしていくことをおすすめします
⇒新型シエンタの価格と装備から選定したおすすめグレードとは
軽自動車やコンパクトカーと比較している人が多い
コメントでは悪いことばかり書かれていますが、私が乗ってチェックしたところ実際は悪いとは感じませんでした。それは私が良く乗っている車がプリウスだからだと思います。プリウスから比べればシエンタの方が運転しやすいのは当たり前ですからね。
ただ、軽自動車やコンパクトカーと比較した場合は話が別です。特に最近の軽自動車の運転のしやすさは目を見張るものがありますからね。ウソだと思う方はタントやNボックスなんかを1度試乗してみて下さい。視界は良いですし、ミラーも大きい。死角も限りなくゼロに作られています。運転のしやすさに関しては世界一ではないかと思います。
なので、軽自動車やコンパクトカーと比較してしまうとシエンタが運転しにくいと感じるのは当たり前です。シエンタの購入を検討する層はこれまでコンパクトカーや軽自動車に乗っていた人に子供が産まれて初めてミニバンの購入を検討する。そんな人が多いでしょうから、シエンタが運転しにくいと感じる人が多いのではないかと思われます。