2020年8月現在国産コンパクトカーのクラスでディーゼル車に乗りたいならマツダ2しかありません。ディーゼルモデルは
エクステリアや燃費も良く、パワーもあり言うことなし!
と言われていますが、実際はどうなのか気になりますよね。
そこで私が実際にマツダ2(デミオ)のレンタカーを借りて
- 先代モデルと比べてどう進化したのか?
-エクステリア
-インテリア - ディーゼルとガソリンの走りにどんな違いがあるのか?
-燃費
-コーナリング
-パワー
このあたりをチェックしてきたので試乗レポートとして共有したいと思います。
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エクステリアとインテリアは質感が向上!コンパクトカーの域を超えている
車を購入するにあたって重要なエクステリアとインテリア。ここが気に入らないと買う気がなくなりますよね。
まずは新型マツダ2(デミオ)のエクステリアやインテリアが先代に比べてどのように進化したのか試乗前にチェックしました。
欧州車のようなエクステリア。ソウルレッドは高級感がある
左が先代デミオで、右が新型デミオです。
エクステリアを見てまず思ったのは
「日本車っぽくないな」
ということです。先代のデミオはいかにも日本のコンパクトカーって感じがするんですが、新型マツダ2(デミオ)はヨーロッパっぽい感じが強いです。日本車のデザインに飽き飽きしていたので、私にとってはプラス要素です。
質感の高いインテリア
左が先代デミオで、右が新型マツダ2(デミオ)のインテリアです。
新型マツダ2(デミオ)のインテリアは広がりを感じるデザインで、乗っていて落ち着く雰囲気です。また操作性では、エアコン等のスイッチ類がコンパクトにまとまっていて、かなり使いやすくなっていました。
質感はシルバークロームをエアコンのダイヤルに使用していたり、ドアトリムや助手席側のダッシュボード付近の細部までステッチが施されていて、コンパクトカーとは思えないクオリティです。
しかし、質感やデザインを優先させたせいか、他のコンパクトカーに比べて後席やラゲッジスペースが狭く感じます。後席はたまに乗せるぐらいの割り切りが必要でしょう。
いざ試乗!マツダ2(デミオ)のガソリン車とディーゼルを乗り回してきた
外装と内装のチェックが済んだところで、いよいよ新型マツダ2(デミオ)の試乗に移ります。
今回は2020年マイチェン後のガソリン車とディーゼル両方に試乗してきました。
それぞれのスペックはこれ
スペック | ガソリン車(15S) [2WD・AT] |
ディーゼル (XDプロアクティブ) [2WD・AT] |
車重 | 1,060kg | 1,150kg |
カタログ燃費 [WLTC] |
19.0km/L | 21.6km/L |
エンジン最大出力 | 110馬力 | 105馬力 |
エンジン最大トルク | 14.4kgf・m | 25.5kgf・m |
コースは市街地、高速、郊外をトータル30kmです。実際に乗ってみるとマツダ2の良いところ、悪いところがたくさん見つかりましたよ。
マツダ2(デミオ)のディーゼルはめちゃパワフルで安定した走り
まず試乗したのはディーゼルXDプロアクティブの2WD車です。
市街地ではディーゼルのカラカラ音が耳障りだった
市街地では混雑が激しく、発進と停止を繰り返していました。そんな停止中のアイドリング時に気になったのはディーゼル特有のカラカラ音。これが少し不快でした。
アイドリングストップをONにすればカラカラ音は改善されたのですが、ONにするとエンジンスタート・ストップ時のブルブルとした振動が気になりますね。細かい音が不快な人はここをしっかりチェックしておくべきだと思います。
やっと市街地をぬけたので燃費計を見てみると
『11.3km/L』
と表示されていました。この数値は燃費達成率52.3%とかなり低いです。燃費に悪い環境だとこんなものでしょう。
高速の安定性はめちゃくちゃ良い。追い越し時の加速も申し分なし!
次は高速です。
85km/hくらいで走行していましたが、矢のようにビシッと安定していました。ヨーロッパ車のように剛性が高く、85km/hで走行してもリラックスしながらドライブできました。MAZDAは走りに力を入れていると聞いていましたが、本当ですね。
また、追い越し時は2L車並みの加速力があり、余裕ある走りを感じました。昔のディーゼル車と違ってスムーズです。
静粛性はディーゼル車に乗っていることを感じさせず、ロードノイズの方が気になるくらいの静かさを体感しました。
あっという間に高速出口に来たので燃費計を見ると
『22.8km/L』
をマーク。この数値は燃費達成率106%と、カタログ燃費以上に高い数値です。長距離や高速を頻繁に乗る人はディーゼルの方が良いかもしれません。
ディーゼルの運転には慣れが必要だが、車との一体感は抜群!
郊外では運転のしやすさを重点にチェックしました。
高速では余裕のある走りでしたが、一般道では普通のガソリン車のようにアクセルを踏むとあっという間に制限速度いっぱいまで出てしまいます。アクセルを踏む量に注意した方が良さそうです。
ですが、それに慣れてしまえば、運転はめちゃくちゃしやすいです。直進安定性は一般道でもよかったですし、コーナーも足回りが良くてロールも少ない印象でした。運転していると車と一体になっている感覚はありますね。
郊外の燃費は
『20.8km/L』
という表示。燃費達成率では96.2%とかなり良い数値です。燃費はこのクラスでは高い方なので、マツダ2(デミオ)のディーゼルは優秀だと思います。
[まとめ]パワフルで走りも良いのがディーゼル。経済性もハイブリッド並
マツダ2(デミオ)のディーゼルを試乗した結果を表にしてまとめてみました。
- ディーゼルの評価
項目 ディーゼルの評価 走り ◯ エンジン ◎ 乗り心地 ◯ 燃費 ◎ 平均実燃費 18.3km/L
ディーゼルは高速でのパワフルな加速が印象的でした。走っているときの安定性も良かったのでこういう車ならどんどん遠出してみたくなります。
また、燃費は平均で18km/Lを超えています。燃料が軽油であることを考慮するとハイブリッド並みの燃料費になるのは間違いないでしょう。
マツダ2(デミオ)のガソリン車は静粛性が高く、運転しやすい
続いて試乗したのはガソリン車15Sの2WDです。
ガソリン車のパワーは市街地で扱いやすい
試乗はディーゼルと同じく市街地からスタートです。
走りはディーゼル程パワーはないものの、スカイアクティブテクノロジーのおかげで扱いやすいエンジンでした。アクセル操作に対して素直に車がついてきます。
発進と停止の多い市街地はガソリン車の方は不快な振動もなく、リラックスして運転できました。
静粛性ではディーゼルのようなカラカラ音もなく、とても静かな車内環境です。静かさを重視するならガソリン車がいいかもしれません。
市街地を抜けたところで、燃費計に目を移すと
『9.2km/L』
という表示。燃費達成率では48%とかなり悪い数値です。アイドリングストップが付いていますが、燃費環境が悪いと改善には限界があるようです。
高速追い抜き時のパワー不足は否めないが、静粛性は高い
次は高速です。
高速走行時はディーゼル同様に欧州車のような直進安定性があり、安心して運転することができました。欧州で走りが高く評価されているマツダ車はこの辺りは得意なのでしょう。
一方で、追い越し時はパワー不足が否めません。ディーゼルだと少し踏んだだけで楽に追い越しできましたが、ガソリン車はアクセルをかなり踏まないとスムーズに追い越すことはできませんでした。1.5LのNAエンジンなのでパワー不足はしょうがないと思います。
静粛性はディーゼルと同等程度の静かさを体感できました。ヴィッツやフィットなどライバルのガソリン車の中ではかなり静かです。
高速を抜け、燃費計に目を移すと
『18.3km/L』
をマーク。これは燃費達成率96%となかなか良い数値です。ただ、ディーゼル程は伸びませんね。
コーナリング時にロールが抑えられていて運転しやすい
最後は郊外です。走りの面でかなり良かったのはコーナリング。コーナリング時はロールが抑えられていて、運転しやすい印象でした。これはディーゼルより約100kg軽い車体が影響してるのでしょう。
また、ガソリン車のパワーは高速ではイマイチでしたが、一般道では十分なパワーがあります。街乗りメインならこっちが良いかもしれません。
郊外の燃費は
『16.8km/L』
という表示。燃費達成率は88%とかなり良い数値です。
[まとめ]ガソリン車は運転がしやすいが、燃費が悪い
マツダ2(デミオ)のガソリン車を試乗した結果を表にしてまとめてみました。
- ガソリン車の評価
項目 ガソリン車の評価 走り ◯ エンジン △ 乗り心地 ◯ 燃費 △ 平均実燃費 14.7km/L
ガソリン車の優れているところは運転のしやすさでしょう。一般道ではパワー不足も感じられず、ロールが少ないため扱いやすい車に感じました。ただし、高速や追い抜き時はパワーが足りない上に、燃費も悪いので遠出が多い人は不満がでると思います。
経済的でパワフルなディーゼルが買い
- 総合評価
項目 ガソリン車の評価 ディーゼルの評価 走り ◯ ◯ エンジン △ ◎ 乗り心地 ◯ ◯ 燃費 △ ◎ 平均実燃費 14.7km/L 18.3km/L
マツダ2(デミオ)のディーゼルとガソリンを比較して良いと思ったのはディーゼルです。
ガソリン車の運転のしやすさは魅力的なんですが、パワーがない上に燃費が悪いので長距離走行時に疲れそうです。
ディーゼルなら燃費も良い上に燃料は軽油なので、かなり経済的。その上パワフルな加速もしてくれるのでシーンを問わず満足できそうです。
なので私は、マツダ2のディーゼルが買いだと思います。
マツダ2(デミオ)の試乗車を予約するなら電話が良い
これからマツダ2(デミオ)を試乗しようと考えている人は、マツダのホームページから試乗車検索をすると思います。ただ、それをすると
そんなに待てないよ・・・
ってなります。なぜかというとホームページからの予約だと選択できるのは3日後からです。明日試乗したいなと思っても予約できません。
なので、試乗車のあるディーラーを見つけたらさっさと電話してしまった方が早いです。私の場合は当日の電話予約でOKでした。
新型マツダ2(デミオ)のディーゼルとガソリン車の試乗レポート動画を公開
試乗になかなか行けない人のために、かなり詳しく試乗レポートしている動画がyoutubeにあったので紹介しておきます。
【ガソリン車】
【ディーゼル車】
ジャーナリストの河口まなぶさんが新型マツダ2(デミオ)のディーゼルとガソリン車を乗り比べて、詳しく解説してくれています。Youtubeにはいろいろ試乗動画がありますが、これが一番分かりやすかったです。
マツダ2のブログや試乗記はたくさんネット上にありますが、こういうプロの試乗記は質が良いのでおすすめです。
マツダ2(デミオ)を安く買うには?
マツダ2(デミオ)を安く購入するには値引きが重要になってきます。
ただ、値引きについてはちょっと気を付けてほしいことがあります。それは…
値引き交渉でディーラーに騙されている人が多い
ということです。
この記事を見てくれた人には絶対騙されてほしくないので、実際にマツダ2(デミオ)を購入した人がどうやって騙されずに値引き交渉したのか、次の記事でチェックしてみてください。
⇒マツダ2(デミオ)の値引き体験談をレポート。相場や限界を分析してみた