新型プリウスって40km/Lで話題になっているけど、実燃費はどれぐらいなのか? |
新型プリウスのカタログ燃費は40km/L(マイチェン後の1km/L落ちて39km/L)。とめちゃくちゃ燃費が良いプリウスですがこれはあくまでカタログ値。
新型プリウスの購入を考えている人なら実燃費が気になると思います。
私もこの点はかなり気になったので、調べてみたんです。調査はe燃費やみんカラのネット情報の収集は当然として、ディーラー営業マンへのヒアリングも実施。
また、それだけでは不十分だと思ったので、自分でも実際に新型プリウスに乗って燃費を計測してみました。市街地から高速道路まで走ってきたので、参考にしてもらえればと思います。
よく一緒に読まれている記事
» プリウス値引き相場・限界は!? New!
» プリウスの口コミ・評価
» プリウスの実燃費は?
» プリウスのグレードの違い
» プリウスのおすすめオプション
» プリウスの人気カラーランキング
これまでのトヨタのハイブリッドのカタログ燃費が実燃費詐欺だった!
実燃費詐欺ってなんだか新しい詐欺事件みたいですが、これまでのトヨタのハイブリッドの実燃費をまず見て下さい。
・トヨタハイブリッド実燃費一覧
車名 | 実燃費 | JC08モード燃費 |
プリウス[先代30型] | 20.48km/L | 32.6km/L |
アクア | 23.12km/L | 33.8~37.0km/L |
プリウスα | 19.73km/L | 26.2km/L |
燃費達成率が6割~7割ほどです。ちょっとこの数字はちょっと酷いですよね。実はこれ昔はもっと詐欺だったんです。今は実際の道路環境に近いJC08モードの計測方法なんですが、昔の10・15モードだと機械的に計測していたのでもっとカタログ燃費は良かったんですよ。今の新型プリウスだったら50km/Lだ!とか平気で言っていたかもしれません。
ちなみにアメリカで数字をごまかすと詐欺だと訴えられますから、アメリカではかなり燃費を抑えて公表しています。アメリカでは日本と違いEPA燃費と言われる計測方法です。アメリカと日本だと道路環境が違いますが、アメリカのEPA燃費の方が実燃費に近いのではないでしょうか。
・トヨタハイブリッドEPA燃費一覧
車名 | シティモード | ハイウェイモード |
プリウス[先代30型] | 21.68km/L | 20.4km/L |
アクア | 22.53km/L | 19.56km/L |
プリウスα | 18.7km/L | 17.0km/L |
プリウスαの実燃費はかなり優秀だった!新型プリウスも期待
詐欺と言ってはトヨタさんに申し訳ないですが、良いところもちゃんと見ています。それはプリウスαの実燃費です。プリウスαだけずば抜けて燃費達成率が良いんですよね。
エンジンやハイブリッドシステムのTHSⅡはプリウスと同じなので特別良くなる要因はなさそうなんですが、達成率が75%超えています。先代30プリウスが発売されたのが2009年でプリウスαが発売されたのが2011年なのでこの間に燃費を達成する技術が進化したり、計測方法の見直しなどが行われたのではないかと思います。
仮に新型プリウスがプリウスαと同じ燃費達成率になると実燃費で30km/Lオーバーします!本当にこうなればすごいですよね。
新型プリウスの実燃費は市街地でも伸びる
市街地と言えばストップ&ゴーです。止まっては進んでの連続です。燃費にとっては過酷な環境ですがこれまでのプリウスではこの間をできるだけ電気だけで走ることで燃費を大きく改善してきました。
新型プリウスでの市街地の実燃費は
『16.8km/L』
を記録。まずまずの数値です。
ちょっと欠点があって、電気だけで走ろうとすると「そそ~」っと加速しないとすぐにエンジンがかかってしまうんですね。これにイライラしてつい踏み込んでいた方も口コミで多く見られました。(私もそうです^^;)
新型プリウスでは加速が改善
新型プリウスは加速に関しては大きく改善されています。加速に関しては簡単に言えばイライラしなくなっているんです。
ノーマルモードでアクセルを踏めば先代プリウス以上に加速します。エコモードばかりで運転している方はノーマルモードにすることは殆どないと思いますが、ノーマルモードって結構パワーあるんですよ。普通のガソリン車と遜色ない加速です。
燃費のテクニックが不要になりモーター走行が増えた
エコモードでもガソリン車並みに加速してくれるのなら今までの様に、つい踏み込んでしまうこともかなり減ると思います。ですが、エコモードで走ってみるとガッカリ。レスポンスが悪くて使い物になりません。
なのでノーマルモードに戻してみたんです。するとエコモードの時と燃費がそんなに変わりませんでした。今までのようにエンジンがかからないような燃費のテクニックも不要。意識せずともモーター走行多めで動いてくれました。新型プリウスではノーマルモードに設定しておけば良さそうです。
高速道路での実燃費が大きく改善!?
ハイブリッド車は高速道路になると、燃費が伸びないとオーナーから不評でした。実際に高速で新型プリウスを走らせてみると、高速の実燃費は
『33.6km/L』
をマーク。新型プリウスは高速でめちゃくちゃ伸びるようになっています。
なぜ今回の新型プリウスで高速道路での燃費が伸びたのか。その理由は2つの技術進化が要因であることがわかりました。
ハイブリッドシステムの軽量化による効果
まず何と言っても、ハイブリッドシステムが軽くなったことで、高速での燃費は大きく改善されていました。これまで燃費が伸びなかった最大の要因は街中や郊外では燃費に貢献していたバッテリーとモーターは高速ではただの重りになっていたからです。これが軽くなるだけでも2~3km/L燃費が良くなることに期待できますよね。
高速でのモーター走行で燃費が良くなった
旧型のプリウスでは高速道路で無駄に充電を続けるので充電メーターが常にMAXでしたが、新型プリウスではモーター走行も可能になっています。こうなれば、高速で溜めた電気を適度に放電しながら走行が可能になるため、燃費にかなり貢献してくれるんです。
新型プリウスでは100km/h前後でのモーター走行が何回も確認できました。この影響で高速での実燃費がかなり伸びたのでしょう。
新型プリウスの実燃費は28km/L
実燃費を考えるときに重要なのは燃費達成率です。新型プリウスを試乗した結果、平均実燃費は28km/Lで燃費達成率は75.2%を確認できました。
燃費達成率はプリウスα以上の8割ぐらいを期待していたんですが、さすがにそこまではいきませんでした。ただプリウスαと同等の75%まで改善されたので、新型プリウスは十分満足できる出来に感じましたね。
北海道での実燃費はどうなるのか?
これまでのプリウスは冬になると燃費が2割ほど悪くなります。1年を通して寒い北海道ではあまり燃費がでないという声がかなり出ていました。今回の新型プリウスではこの点に関して大きく改善してきています。冬でも北海道でも実燃費が良い車に進化してきています。
暖房時は内気循環に
今までは暖房の時はすべて外気の空気を取り込んでいたんですが今回からその1部を内気循環にして熱が逃げにくい仕様に変更しています。これにより、暖気が効率的に行えるようになっています。
冬になるとグリル部分のシャッターが自動で閉じる
冬になり寒くなるとグリル部分のシャッターが自動で閉じるようになりました。こうすることで、シャッター部分から入ってくる冷たい空気によってエンジンが冷やされることを防ぐことができます。これにより暖気運転する機会が減るので、燃費に期待が持てます。
グレードごと装備に違いがある
この他にも今回の新型プリウスはいろいろ工夫しているので、新形プリウスの各グレードの違いや搭載されている装備をこちらで確認してみてはどうでしょうか。
⇒新形プリウスの価格から考える後悔しないグレード選び
新型プリウスの実燃費をアクアと比較
アクアとプリウスの実燃費を比較すると約5km/L違ってきます。
アクア :23.1km/L
新型プリウス(4代目) :28.0km/L
ガソリン1Lの価格を140円、1年で10000km走るとすると
アクア :60,606円
新型プリウス(4代目) :50,000円
その差は10,606円です。10年で106,060円違ってくるので家族で国内旅行1回分ぐらいは浮きそうですね^^;
トヨタ新型プリウスを安く買うには?
トヨタ新型プリウスを安く購入しようと思うと、重要なのは値引き。
ただ、値引きについてはちょっと気を付けてほしいことがあります。それは…
値引き交渉でディーラーに騙されている人が多い
ということです。
この記事を見てくれた人には絶対騙されてほしくないので、実際にプリウスを購入した人がどうやって騙されずに値引き交渉したのか、次の記事でチェックしてみてください。
⇒トヨタ新型プリウスの値引き体験談をレポート。値引き相場や限界はいくら?