新型プリウスはなぜ4wdで35km/Lの燃費を達成できたのか?実際の燃費ってどうなのなのか? |
新型プリウスから4wdのグレードが選べるようになりました。それも4wdなのにカタログ燃費が35km/Lです。マイチェンで34km/Lに低下したもののかなり高い数値ですよね。この燃費を聞いて
「4wdでなぜこんなに燃費がいいのか?」
「4wdだと実際の燃費は悪いのでは?」
こういうところが気になったので、新型プリウスの4wdの燃費について、雑誌やネットをチェックしたり、ディーラーの営業マンと話したり、実車を確認したりとかなりマジメに調査をしました。
そこで今回は4wdが注目されているプリウスについて徹底的に調査した結果を紹介していきます。車選びの参考にしてもらえればと思います。
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そもそも4wdってなぜ燃費が悪いのか?
プリウスの4wdの燃費のすごさの前に、なぜ4wdの燃費が悪いのか紹介します。
4wdは部品が多くて重い
2wdではFF(前輪駆動)が多いので、動力部分は前輪部分だけなのですが、4wdは動力部分が後ろにもあります。後輪部分だけ部品が多くならうため、車重が重くなってしまうのです。車重が重いとそれだけパワーが必要になりますから燃費も悪くなるわけです。
抵抗(摩擦)が多くパワーロスする
部品が多いので、ギヤやシャフトなどの部品同士が擦れる部分も多くなります。摩擦が多いとそれだけエンジンのパワーが上手く伝えられないので燃費を悪くする要因となってしまいます。
新型プリウスは新技術で低燃費を実現
重くて、摩擦が多い4wdですが新型プリウスではどうやってこの問題を解決したのでしょうか。
4wdの仕組みを軽量化した
まず何と言っても軽量化につきます。今回新開発した小型E-Four(電気式4輪駆動方式)は従来のエスティマなどに搭載されていたE-Fourとくらべてめちゃくちゃ軽くなっているんです。特に後輪モーターは最小限のサイズに抑えることに成功し、軽量化されています。
後輪は必要な時だけ動く
新型プリウスの4wdは普段は前輪だけで動くので2wdと同じです。後輪が動くのは滑りやすい路面の発信時やコーナーリングの時ぐらいなので、燃費を悪くする要因だった後輪の摩擦はほぼないと言ってよさそうです。
ハイブリッドシステムの軽量化
ハイブリッドシステムはこれまで以上にモーター、エンジンを小型化・軽量化することができています。車重が軽くなっている分だけ燃費が良くなっているようです。
実際の燃費は27km/Lぐらい
気になるのは実際の燃費ですよね。カタログ燃費(JC08)が良くても実際に乗ってみると悪いことは良くありますからね。
トヨタから発売されている先代プリウス、プリウスαやアクアなどのカタログ燃費の燃費達成率ってだいたい60%~67%ぐらいなんです。なので最低でもこのラインは出るはずです。これに加えて、今回から燃費が悪くなる要因だったモーターの重さが改善されているのでおそらく7割ほどの燃費達成率のなるのではないかと思われます。
ザックリ計算すると
34L/km × 0.7 = 23.8km/L
なので24km/L程度の燃費が出るでしょう。実際私が試乗してみたところ平均27km/Lを記録し、予想以上の数値を確認できました。
新型プリウスの4wdではどれぐらいガソリン代が浮くのか
燃費が良くなると、気になるのはどれだけガソリン代が浮いてくるのかだと思います。そこで他の4wdと比較してみました。
4wdの人気車と言えば日産のエクストレイルが代表的です。最近はホンダのヴェゼル(ハイブリッドモデル)が人気ですが、乗り換えを考えている人はガソリン車に乗っている人が大半だと思うので、エクストレイルとのガソリン代を比較したいと思います。
今回の比較では通勤往復60kmを1ヵ月で平日の20日運転する設定としました。距離にすると1200kmです。
(60km×20日 = 1200Km)
ガソリンは140円/Lの設定とします。
エクストレイル(4wd)の場合
実燃費は10.54km/Lです。1ヵ月あたり14800円ガソリン代がかかります。
1200 ÷ 10.54 = 113.9 L
113.9 × 140 = 15,946 円/月
プリウスの4wd場合
1ヵ月あたりはなんと6,216円の節約になります!これは大きいですよね。
1200 ÷ 27 = 44.4L
44.4 × 140 = 6,216 円/月
その差は10年で100万以上
1ヵ月だとiphoneをdocomoで契約するとの同じぐらいのガソリン代が節約できます。これが10年になると100万を超えるので軽自動車が1台変えるぐらいのガソリン代が節約できます。普通の人は壊れなければ10年ぐらい平気で乗ると思うので、これだけガソリン代が浮くとなるとプリウスの4wdも悪くないですよね。
1ヶ月では
15,946円 – 6,216円 = 9,730円
1年では
9,730円 × 12ヶ月 = 116,760円
10年では
116,760円 × 10年 = 1,167,600円
新型プリウスの4wdの価格は275.9万円から
4wdでも驚異的な燃費の新型プリウスですが、気になるのはその価格ではないでしょうか?
新型プリウスの4wdの価格表
347.9万:Aプレミアム ツーリングセレクション
337.0万:Aプレミアム
320.1万:A ツーリングセレクション
303.7万:A
292.7万:S ツーリングセレクション
275.9万:S
4wdの価格は廉価モデルのEグレードの設定はなくSグレードの275.9万円からの設定です。
4wdはお買い得な価格設定
2wdの価格はSグレードが256.5万円なので、4wdの価格は20万程度アップします。同じトヨタのハリアーの4wdの価格も2wdに比べて20万程度アップしますが、新型プリウスは小型E-Fourを搭載し、燃費も圧倒的に良くなるにもかかわらず、この価格に抑えてきた新型プリウスの4wdはお買い得でしょう。
4wdのお勧めは安全装備が一式、標準装備で付いてくるAグレードです。各グレードの価格と装備についてはこちらで紹介して評価しています。
⇒新型プリウスの価格から考える後悔しないグレード選び
プリウスを安く買った人の体験談
プリウスを安く購入しようと思うと、重要なのは値引き。
ただ、値引きについてはちょっと気を付けてほしいことがあります。それは…
値引き交渉でディーラーに騙されている人が多い
ということです。
この記事を見てくれた人には絶対騙されてほしくないので、実際にプリウスを購入した人がどうやって騙されずに値引き交渉したのか、次の記事でチェックしてみてください。
⇒トヨタプリウスの値引き体験談をレポート。値引き相場や限界はいくら?